三重県津市で、明治41(1908)年に創業した「おぼろタオル」は、その名のとおりタオルひと筋に100年を超える情熱を費やしてきた企業。その創始者である森田庄三郎氏は、日本画家でもあった。当時、タオルと言えば白い無地のものしかなかったことから、「タオルに絵心を入れたい」という発想で「朧染タオル製造法」を考案した。
これはタオル生地の横糸だけを染色する技術で、白いパイル地の下に模様を描くことができる。これにより乾いているときはおぼろげに柄が透けて見え、タオルが濡れると色柄がはっきり浮き出てくるという画期的な技術だ。「2017年に、弊社のタオル作りの集大成として発売したのが『百年の極』です」と語るのは同社の山﨑伸治氏。「一般的なタオルはボリュームがあると吸水量は増えるが重くなり、乾きにくくなります」と氏が語るタオルのジレンマを解消する製品だ。
パイルを作る糸を通常の半分の細さにして2本使用する「ダブルパイル製法」により、繊細でやわらかい肌触りのままで軽量感と高い吸水性を実現。まさにタオル百年の夢を叶える製品として完成した究極のタオルだ。
【今日の逸品】
おぼろ百年の極 フェイスタオル2枚セット
おぼろタオル
3,240円(消費税8%込み)