国際家具デザインコンペティションで最高賞を受賞
北海道大雪山系の豊かな森林資源に恵まれる旭川市は、明治時代より家具産業が発展。斬新なデザインを追求するメーカーも多く、感性の高い家具が発信されている。
今回紹介する椅子は、旭川で三年に一度開催される国際家具デザインコンペティションで最高賞を受賞した作品。「姿勢よく座る」をコンセプトに韓国人デザイナーのチョン・ウジンさんがデザインした、座面の奥行きが通常の約半分の椅子だ。
「一見座りにくそうですが、低めの背もたれが腰を支え、背筋が自然に伸びます。これをぜひ商品化したいと思いました」と語るのは、スタイリッシュな家具作りで定評がある地元製造メーカー「WOW」営業部の橋本多佳夫さん。
チェロ奏者が椅子に座って演奏する姿にデザインのヒントを得たという。実際に使用する音楽家たちからの評価も高い傑作である。
体重を支える脚部は無垢材。背と座面には軽くて丈夫な成形合板が使われており、一見、華奢なデザインながら安心して体を預けられる強度を備える。また、余計な装飾を省いた設計のため、軽く持ち運びしやすいのも魅力。
姿勢が気になる読書時やパソコン作業時のほか、玄関に置いて靴を履く椅子にしたり、キッチンでちょっと腰かけるなど、使い方もアイデア次第のチェアである。
【今日の逸品】
ハーフチェア オーパス1
WOW
46,200円~(消費税込み)