創立150年を迎える東京国立博物館は、日本で最も長い歴史を誇る博物館。数多くの美術品を収蔵する東京国立博物館の中でも、質量ともに最も充実しているのが絵画。そこで、世界に誇る国宝名画を紹介します。

李迪『紅白芙蓉図』

国宝、2幅、絹本(けんぽん)着色、各25.2×25.5cm、南宋(なんそう)時代・慶元(けいげん)3年(1197)。宮廷画家・李迪の代表作。日本には15世紀頃に伝来したと考えられる。

南宋絵画のクォリティの高さを今に伝える名品中の名品

中国・宋(そう)代には、比較的小さな画面に花鳥や小動物を描く絵画が流行した。それらが室町時代になって日本に伝来。そのサイズから座敷の調度としても重宝されたようで、唐物(からもの)を多く求めた足利(あしかが)将軍家も多数を所有していた。

本作を描いた李迪(りてき)は南宋(なんそう)中期、12世紀末に活躍した宮廷画家。精緻(せいち)極まりない筆と明るい色彩で、画面いっぱいに紅白の芙蓉(ふよう)を描き出す。芙蓉の中には、朝に白い花を開き、時とともに少しずつ赤みを帯びていくものがある。人が酒に酔う様に似ていることから「酔芙蓉(すいふよう)」と呼ばれるが、本作はその様を描いたとされる。

花や葉の描写はあくまでも柔らかく、細密画にありがちな硬さや冷ややかさが微塵もない。そうした抒情性も往時の日本人の興味を惹いたのだろう。


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風雅な高級紙製ランチョンマットを10枚セットでご用意した。商品は、今回の特別展で公開される「国宝」の中から『サライ』が厳選した作品を用いた全3種類。どの商品も東京国立博物館から提供された公式画像データを、原画の
魅力を損なわないようランチョンマットに適した形にリデザイン。それを大日本印刷の技術を用いて再現性を高め、受注を受けるごとに、丁寧に印刷している。

用紙は、上品でしなやかな風合いの「タント紙」。上質さを求められる写真集や名鑑などに用いられている紙で、高級感あふれる仕上がりになっている。まさにハレの日や特別な日の宴には恰好の品。食卓や折敷(おしき)に敷くだけで料理に華やぎを添えられる。

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李迪『紅白芙蓉図』

 

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