字画も少なく、しょっちゅう目にする簡単な漢字。読めそうなのに、いざ声に出して読もうとすると、正しく読めるかどうか心配になって、思わず声を細めてしまう漢字ってありませんか?

いったん思い込み認知をしておりますと、なかなかイニシャライズ(初期化)が難しいですよね。簡単な漢字であっても、脳トレ漢字の動画を見ながら確認学習をしていただくことで、思い込み認知をイニシャライズできる機会になると思います。

「脳トレ漢字」第121回は、「声色」をご紹介します。実は歌舞伎とも関わりのあるこの言葉、何と読むでしょうか。

また、この記事を通じて、読むこと・書くこと・漢字の意味を深く知り、漢字の能力を高く保つことにお役立てください。

「声色」はなんと読む?

「声色」という漢字、読み方に心当たりはありますか?「声」の「色」とは一体……

正解は……
「こわいろ」です。

『小学館デジタル大辞泉』では、「声の音色、声の調子」と説明されています。声の響き具合や音程のことを指す言葉です。「優しい声色」や「普段と声色を変える」などのように使われます。

実は「声色」の読み方は「こわいろ」だけではありません。同じ字で「声色(せいしょく)」と読むと「物を言うときの声と顔色」「音楽と女色の楽しみ」といった意味となります。また「声色(しょうしき)」という読みも。こちらは仏教用語になります。このように「声色」は読み方によって意味が異なるので、注意が必要です。

「声色」の漢字の由来とは?

「声色」を構成する漢字を一文字ずつ見ていきましょう。「声」は「人や動物などが口から出す音」を、「色」は「様子」を意味します。

「声色」において「声」の読み方は「こえ」ではなく「こわ」です。同じく「声(こわ)」と読む語として「声高(こわだか)」や「声作り(こわづくり)」などが挙げられます。

「声色」のもう一つの意味「声まね」

「声色」には「声の音色、声の調子」という意味に加えて、「他人、特に役者や有名人のせりふ回しや声をまねること」というもう一つの意味があります。これは「声帯模写(せいたいもしゃ)」すなわち「声まね」のことです。そもそも「声色」は、江戸時代の歌舞伎で流行した芸とされ、幕末には寄席芸として歌舞伎役者の声や口調を真似ていました。

また「声色を遣う」という慣用句は「人の声色をまねること」という意味です。例えば「父の声色を遣って、弟を驚かす」といったように使います。

***

いかがでしたか? 今回の「声色」のご紹介は皆さまの漢字知識を広げるのに少しはお役に立てたでしょうか? 熟語の仕組みを知れば、読みにくい言葉でも記憶に定着するはずです。覚える際には、実際に「声」に出して音で聞いてみるのもいいかもしれません。

来週もお楽しみに。

文/トヨダリコ(京都メディアライン)
アニメーション/貝阿彌俊彦(京都メディアライン)
HP:https://kyotomedialine.com FB

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