K2ストーンとヒマラヤ水晶のブレスレット

石の個性を見極める匠の目

ジュエリーの街と呼ばれる甲府市で生まれ育った野木秋光氏は、裸一貫で石加工の世界に飛び込んだ。右も左もわからない当時19歳の野木氏は、周囲の職人を観察して学び、経験を積み、六十余年の歳月を経て技を体に染み込ませた。今では石を知り尽くす名工として、今日も工房で石と向き合う。
「多くの原石を扱ってきましたが、ひとつとして同じものはないのです。それぞれの石に個性があって、色の出方や硬さが異なります」と野木氏は説く。

石加工でまず大切なのが職人の目利きである。原石の色はよいか、傷はないか、加工しやすい硬さであるかなどを見極める。特に傷があるものは加工の途中で割れてしまうこともあるため、質のよいものを厳選することが成功の鍵になるという。
「原石の加工手順は、初めに使用する大きさに合わせて小型の切断機で石を板状にします。その際、断面の細かな傷や亀裂・変色した部分を避けて石を削り出していくのです。この作業が完成したとき、玉の美しさを大きく左右します」(野木氏)

そして、艶やかな玉に仕上げるには研ぎも重要となる。バレル研磨機に金剛砂を使った研磨材を入れて玉の角を取って磨き上げる。研磨剤の量や使い方は長年の職人の勘だけが頼りである。

希少な天然石は息を呑む美しさ

カラコルム山脈の世界で2番目に高いK2(8611m)の峰からとれる天然石・K2ストーンと、ヒマラヤ山脈で採取された水晶を連ねたもの。K2ストーンはグラナイト(花崗岩)とアズライト(藍銅鉱)を併せ持つ天然石で、グレーに黒い斑点のある母岩に鮮やかなブルーが入り混じる珍奇な石だ。K2の峰はエベレストよりも登頂が難しいといわれ、その採掘は非常に困難。ヒマラヤ水晶は、一般的な透明度の高い水晶とは異なり、薄く霧がかかったように見える独特の透明感に味わいがある。2種類の希少な石を豪華にあしらった一品だ。

一生ものの天然石を優美にまとう

野木氏は自作の工具でこれらの天然石をミリ単位で加工し、唯一無二のブレスレットに仕上げる。身につけるだけでパワーがもらえそうだ。
「K2ストーンは聖なる魔法の石と呼ばれています。人々がお守りとして身につけてきた貴重な天然石の輝きは格別ですよ」と、野木氏はほほ笑む。

K2ストーンとヒマラヤ水晶のブレスレット

K2ストーンを7玉とヒマラヤ水晶を14玉使用。希少な2種類の玉を楽しめる。

【今日の逸品】
K2ストーンとヒマラヤ水晶のブレスレット

ジェイ・エス・アイ
16,280円(消費税込み)

 

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