岐阜県・多賀代志子さんより届いた野の花のスケッチ。お便りも掲載。

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『サライ』は男性雑誌と思っていましたが、どうしても付録の北斎ブルーの万年筆が欲しかったのと、鮭好きの私としては特集の「『鮭』を究める」(1月号)が気になって、最寄りの書店へ行きました。すると、店員さんが「ありません」と。そこで取り寄せてもらって、やっと手にした太軸万年筆と誌面の豊かさに、心躍りました。男性だけの世界にしておくのはもったいない。もっと早く私も『サライ』に触れたかった、と読み進めてみると、読者サロン欄で女性読者もいらっしゃることを知りました。サライ美術館も良かった。今後も楽しみにしております。
(山下 忍/山口県・40歳)

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新聞広告に誘われて、つい買ってしまいました。私の出身地である越後の小さな城下町・村上を語らずして「鮭を究める」なのであれば邪道、という思いで本を開いた次第です。村上の鮭料理から歴史まで、丁寧に書いてあり、ほっと一息。私らが中学生、高校生の頃の弁当の定番といえば、鮭の塩引き。それが一か月以上続きますから、普通の卵焼きが恋しくなったこともありました。今思えば、贅沢なおかずだったのでしょうね。この時期、村上のあちこちの料亭で余すことのない鮭料理が振る舞われます。「鮭、酒、人情け」の町・村上をいろいろな方に訪ねてほしいと願っています。
(山口和孝/新潟県・60歳)

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『サライ』付録の万年筆3兄弟。埼玉県の大沢順さん(81歳)より。ご自宅で鮭の飯ずしを作っているそうです。

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1月号の特別企画「古民家に学ぶ、にっぽんの住まい方」が、たいへん印象的でした。白川郷の人気民宿の囲炉裏端や、現代の囲炉裏として機能するキッチン空間「いろりダイニング」など、コミュニケーションを活性化する囲炉裏の魅力を説く記事を拝読しているうちに、心温まる思いが込み上げてきました。良好な人間関係を築く上で食事が持つ役割の大きさを改めて認識させられるとともに、囲炉裏とは無縁の生活を送っている私も、食事において何らかの工夫を凝らしていきたいと考えさせられる契機となりました。
(成本孝宏/埼玉県・33歳)

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正直、万年筆が付録に付いているので1月号を買った。しかし、とても「付録」とは思えない。僕の筆入れには約15本のボールペン・シャーペン・鉛筆が入っているが、万年筆はない。30年くらい前に失くしてから、買う気がなくなった。ところが、この「北斎ブルーの太軸万年筆」は、色がいい。書き味が滑らかで、紙面を滑る。持った感触が、重厚感がい
い。お年玉プレゼント、誠にありがとうございます。
(鍋島尊道/奈良県・70歳)

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日曜日の朝刊に、はしだのりひこ氏の訃報。机脇のトランジスタラジオから流れる深夜放送をながら聴きしながら歌を口ずさみ、青き心をたぎらせ、しずめ、時代を享受していた日々を思い出した。久しぶりに本棚から、ブックエンド代わりにしているとっておきのウイスキー、サントリー・ローヤルを取り出し、ロックで飲みつつ、「イムジン河」を口ずさもう。加藤和彦氏との再会に、尽きることなく時代を語ってください。還暦を経た私の心は、まぎれもなくあの頃の感性がベースになっている。
(井口正光/大阪府・61歳)

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新潟県の朝倉志保子さん(52歳)より。「奈良の正倉院展へ。奈良公園のシカは人に慣れていて近づいてもまったく動じません」

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久しぶりに姉に会うと「死ぬまでに、どうしても読みたい本があってね! 先日、やっと何回にも分けて読んだのよ。あまりに辛いから」と言うのです。驚いたことに、私もまったく同じ本を読んでいました。しかも、読んだ時期までいっしょ! その本とは、遠藤周作の『沈黙』。人間の本質にせまる深さに、読後、何日もボーッとしてしまいました。
(岩田佑子/愛知県・71歳)

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12月号の特集「水墨画で寿ぐ年賀状」を読んで、仙厓義梵僧のことが話題になりました。岐阜県出身の人と知り、関市にあるゆかりの寺・汾陽寺や、武芸川ふるさと館の展示室にある仙厓の水墨画作品を鑑賞しに出かけてきました。仙厓さんに会(お)うた気分になり、ご縁をいただいた企画に感謝です。ただいま病気の治療中のため、気分高揚の一助にと『サライ』を隅々まで楽しんでおります。
(多賀代志子/岐阜県・73歳)

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メールを掲載させていただいた方には、こちらの「駱駝マーク入り携帯用両眼ルーペ」を差し上げます。レンズを目に当てて使うと、小さな文字がよく見えます。極薄で、レンズを持ち手に収納すればカード入れに入ります。

※この記事は『サライ』本誌2018年3月号より転載しました。年齢・肩書き等は掲載当時のものです。

 

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