kamo1

鍋料理はもちろん、煮込み料理や蒸し煮も、土鍋を使えばおいしく仕上がる。今回は「鴨とクレソンの鍋」の作り方をご紹介しよう。

鴨は脂の乗る晩秋から真冬にかけての時季が旨い。旬の鴨を家庭の鍋料理でおいしく味わう方法を、東京の日本料理店『神保町 傳(でん)』の店主、長谷川在佑さんに学ぶ。肝心なのは、鴨の柔らかな食感と風味を損なわないよう仕上げること。そのために土鍋が役立つという。

「土鍋で煮れば、肉にゆっくり熱が入っていくので、内部に旨みがまわり、噛み心地もしっとりします。気をつける点は加熱温度。高温にしすぎると肉が硬くなるので、出汁を沸かさない温度を保ちながら煮ましょう」(長谷川さん)

個性の強い鴨の味を生かすためには、濃いめにとった鰹出汁を使うとよいという。また、肉には煮る前に片栗粉を薄くまぶす。表面にできた膜が旨みを閉じ込め、肉が硬くなるのを防ぎ、出汁が絡みやすくなる。

クレソンが鴨を引き立てる
そして、鴨の濃厚な味を純粋に楽しむため野菜は潔く一種に絞る。
「コクのある鴨の脂には、香りの強い野菜が合います。爽やかな辛みを持つアブラナ科の野菜、クレソンもそのひとつ。日本料理ではよく鴨料理に和芥子をつけますが、クレソンは別名をオランダガラシというくらいですから、鴨との相性は抜群です」

クレソンの辛み成分には、動物性脂肪の消化を助ける働きがあるといわれている。土鍋と共に、鴨の味を引き立てる名脇役である。

次のページからはそのレシピをご紹介。

1 2 3

 

関連記事

ランキング

サライ最新号
2024年
5月号

サライ最新号

人気のキーワード

新着記事

ピックアップ

サライプレミアム倶楽部

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

公式SNS

サライ公式SNSで最新情報を配信中!

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE

小学館百貨店Online Store

通販別冊
通販別冊

心に響き長く愛せるモノだけを厳選した通販メディア

花人日和(かじんびより)

和田秀樹 最新刊

75歳からの生き方ノート

おすすめのサイト
dime
be-pal
リアルキッチン&インテリア
小学館百貨店
おすすめのサイト
dime
be-pal
リアルキッチン&インテリア
小学館百貨店