コロナ禍によって、今まで見て見ぬ振りをしてきた、働いている会社への不満が出てきたり、テレワークの良いところが見えてきたりしますよね。また、自宅での自粛が続くため、体重に変化が出てきている方も多いのではないでしょうか。
そこで、ユーザー参加型のランキングコミュニティサイト「みんなのランキング(https://ranking.net/)」が、感染者数の多い東京都と大阪府の「今も毎日電車・バスで通勤している人たち」や「テレワークに移行した人たち」を対象にコロナ禍で働く人たちのアンケート調査をしています。コロナ禍時代の働き方を見ていきましょう。

■変わらず毎日出勤している人が4割

感染者数の多い東京都と大阪府に住む、20~79歳の男女1824人(男性946・女性878)を対象に、「現在の働き方」を聞きました。自分で働き方を決められる自営業者や経営者などを除き、会社員(正社員・契約社員・派遣社員)、公務員(教職員を除く)、パート・アルバイトとして働く人に向けてアンケートを実施しています。
「現在の働き方、仕事の状況を教えてください」と聞いたところ、最も多かった回答は「変わらず毎日出勤している」で、全体の39.47%。出勤と回答した人のなかで半分以上の人が、密集度が高いとされる電車・バスで通勤していることがわかりました。次いで多かったのは「たまに在宅勤務もあるが、出勤する日も多い」(13.82%)でした。
「完全にテレワークになった」という回答は13.18%にとどまる結果に。

5割以上が日常的に出勤をしている結果となり、安倍首相が緊急事態宣言の発令時に発言した「出勤者は最低でも7割減。極力8割減に」という要請にまだまだ到達していないことがわかります。

■出勤している人たちの8割がテレワーク不可能な業務内容

「変わらず毎日出勤している」「たまに在宅勤務もあるが、出勤する日の方が多い」と回答したなかで「電車やバスで出勤している」350人に絞ってアンケートを行いました。
「現在、会社に出勤している理由を教えてください」と聞いたところ、最も多かった回答は「テレワークが不可能な業務内容だから」。全体の約8割と大多数を占めました。「テレワークが不可能な業務内容だから」と回答した人の職業の割合を見てみると、美容室をはじめとする「サービス業」が56人で最多となっています。以下、専門の機械を必要とすることも多い「製造業」(37人)、休業要請施設に該当しないスーパーマーケットやコンビニ、ドラッグストアなども含む「商社・卸売り・小売業」(35人)と続きます。

■テレワークに移行後の仕事効率は?

ここからは、最初の質問で「完全に在宅勤務(テレワーク)になった」「毎日ではないが在宅勤務の日がほとんどである」と回答したなかの350人に絞って調査した結果です。

「テレワークに移行して仕事の効率・成果は変わりましたか?」と聞いたところ、「とちらかといえば下がった」(31.43%)が最多で、「変わらない」という人は96人で27.43%いました。
それ以降は「下がった」(13.14%)、「とちらかといえば上がった」(11.71%)、「とても下がった」(8%)と続きます。単純に数だけを見れば、テレワークによって仕事のパフォーマンスが下がった人が多いと言えそうです。

■テレワークでの悩みや不満は?

「テレワークをしてみて悩みや不満はありますか?」と聞いたところ、1位になったのは全体の約4割を占めた「運動不足になる」。2位「コミュニケーションがとりづらい」(36%)、3位「仕事に集中できない」(35.14%)、4位「仕事の効率が悪い」(30.57%)と、業務面の影響を挙げる人も多くいました。
ほかにも「気分転換ができない」(27.71%)、「生活のリズムや体調の管理が難しい」(26.57%)など、仕事とプライベートのメリハリがつかないことで悩む人もいるようです。

■テレワークをしてから体重の変化、はやくも35%の人が太りはじめている?

テレワークに切り替えたことで運動不足を懸念する人が多いことがわかったため、ここでは具体的な体重の変化を聞いてみました。「変わらない」という回答がおよそ半数を占めている一方で、それ以降は「体重が少し増えた」(26.29%)、「増えた」(8.57%)という意見が続きます。
通勤の移動が無くなることと外出の自粛により、テレワークをしている人は太る傾向にあるといえそうです。

■コロナ禍がおさまったら、 テレワークと出勤はどのくらいの割合を希望しますか?

テレワークに移行した人に「新型コロナウイルスがおさまったとして、テレワークと出勤はどのくらいの割合がいいでしょうか?」と聞いたところ、「テレワークメインで、たまに出勤がいい」(29.14%)、「出勤がメインで、たまにテレワークがいい」(23.71%)、「テレワークと出勤は半々がいい」(23.14%)という結果が出てきました。
どちらかのみをするのではなく、多くの人は通勤とテレワークの両方で働きたいと考えているようです。

***

新型コロナウィルスによって人々の価値観が変わり、今後オフィスワークの仕事・職種は、テレワークが可能であることがスタンダードになっていくのかもしれません。いずれにしても、このコロナ禍の影響により、今後の働き方や価値観は大きく変わっていくのでしょうね。

【調査概要】
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
期間:2020年04月15日 ~ 2020年04月22日(複数回にわけて実施)
回答者数:350人(電車・バス通勤者調査とテレワーク利用者調査)、500人(マスク調査)
回答者居住地:東京都・大阪府
回答者年齢:20~79歳

 

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