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コロナ禍で働き方が大きく変わり、在宅テレワークに仕事の場が移ったことで、職場のコミュニケーションにはどのような変化が生じているのでしょうか?

組織の実態や本音ベースで仕事の思いを語り合うまじめな雑談「オフサイトミーティング」を推奨してきた株式会社スコラ・コンサルトが、仕事の進行や人間関係の隙間を埋めている「組織の雑談」を焦点にした職場コミュニケーションの実態について、組織と仕事の関係に関心のあるビジネスマン230人を対象にアンケート調査を実施したので、結果を見ていきましょう。

■約半数がテレワーク下で「雑談していない」

「在宅のテレワークで、あなたは職場のメンバーと『雑談』をしましたか?」と聞いたところ、「ひんぱんにした」11.7%、「少しした」39.1%、「ほとんどしていない」28.3%、「あまりしていない」20.9%と回答を得ました。

「雑談をした群(「ひんぱんにした」、「少しした」と回答した人)」と「雑談をしていない群(「ほとんどしていない」、「あまりしていない」と回答した人)」を比較した結果、「雑談をした群」は50.8%、「雑談をしていない群」が49.2%となり、約半数がテレワーク下で雑談をしていないと感じていることがわかりました。

■「雑談機会が減った」8割以上、テレワーク下の「雑談のきっかけ」づくりに課題

続いて「出社時と比較して、職場のメンバーとの雑談機会は減りましたか?」と聞いたころ、「かなり減った」という回答が64.3%を占め、「増えた」3.0%、「あまり変わらない」12.2%「少し減った」20.4%でした。「かなり減った」、「少し減った」と回答した人を合わせると、雑談の機会が減っていると感じている人は8割以上に上ります。

また、「職場のメンバーを含む多くの人と対面で会えないテレワーク環境で、「雑談」が生まれるきっかけはありますか?」と尋ねたところ、「けっこうある」9.1%、「少しはある」31.3%、「ほとんどない」26.5%、「あまりない」33.0%と回答を得ました。「きっかけある群(「けっこうある」、「少しはある」と回答した人)」では40.4%、「きっかけない群(「ほとんどない」、「あまりない」と回答した人)」では59.6%となりました。およそ6割の人が雑談のきっかけがないと感じており、職場のメンバーが一緒に仕事をするオフィスであれば様子が気になって声を掛けたり、たまたま顔を見かけて立ち話をしたりと、自発的、偶発的に起こっていた雑談が、テレワーク下では生まれにくいことがうかがえます。

「きっかけある群」の人へ「何が、そのきっかけになりましたか?」と聞いたところ、「毎日行うオンライン朝会」や「週1回のグループミーティング」といったオンライン会議ツールを使って定期的なミーティングで顔を合わせる時や、「グループチャットを雑談の場にしている」や「雑談用の掲示板を活用している」といったチャットツールで雑談を意識している様子が見て取れます。また、「Web会議の開始前や終了後に少し雑談をする」や「雑談MTGを意図的に増やした」といった、意図的に雑談の時間を設けているという回答も目立ちました。

■雑談が減ることで、職場メンバー同士の不安感が高まる

続いて、「職場のメンバーとの「雑談」が減って不安に思うことはありますか?」と聞いたところ、「かなり不安」20.0%、「少し不安」49.6%、「ほとんど不安はない」8.7%、「あまり不安でない」21.7%と回答を得ました。「不安に思う群(「かなり不安」、「少し不安」と回答した人)」では69.6%、「不安はない群(「ほとんど不安はない」、あまり不安でない」と回答した人)」では30.4%となりました。職場のメンバーと雑談が減ることによって不安に思う人はおよそ7割に上ることがわかりました。では、どのようなことに不安を感じたのでしょうか。

​「不安に思う群」に「どんなことに不安を感じましたか?(複数回答)」と聞いたところ、一番多く選択された回答は「みんなの状況が分からない」28.5%、次いで「ちょっとした相談ができない」22.2%、「入ってくる情報が少ない」20.9%となりました。

■雑談が減ることで、仕事に支障が出る

雑談が減ることによる心理的な面では、不安が高まることがわかりました。では、雑談が減ることによって仕事上ではどのような影響があるのでしょうか。「仕事をするうえで「雑談」ができなくて困ることはありますか?」と聞いたところ、「かなりある」23.0%、「少しある」51.7%と、およそ75%の人が何らかの部分で困ると回答しています。「ほどんどない」は3.5%、「あまりない」は21.7%でした。

「かなりある」「少しある」と答えた人へ「それはどんなとき、どんなことですか?」と尋ねたところ、「相手の考え方や状況が見えないため、相談や業務を依頼するタイミングがつかめない」といった声や「対面でのコミュニケーションに比べ、オンラインツールや電話だと、ちょっとした確認や非公式での意見交換がしにくい」という意見が多くみられました。その他にも、「新しいアイデアの創出、発想の転換が出来ない」、「自ずと出来る情報共有が出来ず効率的にならない」、「業務上必要なこと以外話さない、報告系のみで心が通じ合う感じが生まれない」などの回答がありました。

■職場で必要な話し合いの場

「この先、在宅や出社、時短・時差などメンバーの働き方が多様になるとしたら、あなたは、日常的に職場でどんな話し合いの場があればいいと思いますか?」という質問に対しては下記のような回答をはじめ、多数の要望を込めた回答がありました。

・「ちょっとしたことを相談する会」
・「雑談に特化した話し合いの場、共通テーマで、かつゲーム感覚で話し合える場」
・「チャットベースで雑談のフィールドを作ればよい。また週1~2でブレイクタイムと称したミーティングを行うのも面白いと思う」
・「近況報告や情報共有のための、仕事上での困りごとや上手くいったことなどを言い合える、堅苦しくない形でのチームミーティング」
・「メンバーの悩みを率直に吐き出せる、ぶつけられる場が必要。それが無いとメンタルの部分で耐えられないメンバーが出てきそうなので」

***

調査の結果、テレワーク下では雑談がかなり減っていることがわかりましたね。雑談は、人やコトの状態把握や方向性のズレの修正、アイデア創出などに必要な定性的な情報をやりとりする手段であり、心理的にも、物理的にも人と仕事と組織をつないでいたようです。自由な雑談のできる場の創造が必要なのかもしれませんね。

■「テレワーク下の雑談」に関する実態調査
調査名称:「テレワーク下の雑談」に関する実態調査
調査期間:2020年7月6日~7月12日
調査対象:組織と仕事の関係に関心のある全国のビジネスマン
調査方法:インターネット調査
回答数:230人

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