2回目の家族旅行の旅費は自腹。当然のように積み立てさせられた

そして、29歳の時に結婚。入籍は9月だったこともあり、翌月には家族旅行に参加していました。ここではお金を求められることもなく、身内に入れた喜びのほうが大きかったとか。

「その時のお金はどうしたのかは知りませんが、家族旅行には夫のお兄さん家族や、子どものいない義母の姉妹まで参加していて、けっこうな大人数。その全員が旅館の宴会場みたいな大広間で雑魚寝だったんですよ。たしか襖はあったんですが、全部端っこに寄せられていて。それを見た時はさすがにギョッとしました。でも、兄嫁であるお義姉さんも普通だったし、私は一番の新参者だったので、もちろん何の文句も言いませんでしたよ。だって連れて行ってもらっていたし、私たちは結婚式をしていないので顔見せも兼ねていると夫から言われていたので」

しかし、旅行から戻った翌月から、3か月ごとに1万円を義母に渡すことが義務になったと言います。

「夫から普通に、『義母が旅行費を預かってくれるから』みたいな言い方だった気がします。私たちはお互いに仕事をしていて、毎月決まった額を共同の財布に入れて、そこから家賃や光熱費など2人のお金を賄っていました。旅行費の積み立てはそこから出したんですが、その財布に入れる額がプラス2万円になったので、実質自分で出しているようなものでした。それに、自分でお金を出すのであれば、せめて家族ごとの個室にしたいなど、やっぱり注文をしたい気持ちになってしまうんですよね」

結婚して2度目の家族旅行が再び秋のシーズンにやってきました。旅行のすべてにおいて、義両親の一存で決まっていき、もやもやした気持ちは増えていくばかりだったそう。

「旅行先や、時期などの相談が一切なくて、その旅行が一人いくらだったのかさえも知りません。そんなもやもやした気持ちで行っている旅行なんて、楽しめるわけもないですよね。少しでもこの気持ちを共有したくて、同じ境遇の兄嫁ことお義姉さんと仲良くしてもらうようになったんです。そしたら、さらに衝撃の話を聞かされました」

3回目の家族旅行は妊娠中だった未奈さんに対して、義母がとった対応とは?~その2~に続きます。】

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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