2008年に行なわれた鼻アレルギーの全国疫学調査によると、日本人の約4人に1人は花粉症に悩まされているという。現在の日本では、花粉症患者数は増加の一途をたどり、今や「国民病」とも言える状況になっている。そんな花粉症は“春”に発症するイメージが強いが、実は「秋の花粉症」にも注意が必要なのをご存じだろうか?
特に、小さい子供は免疫力が弱いので、花粉症を発症しやすいという。そこで今回は、健康・美容関連商品の開発&販売をしている萬祥株式会社が、子どもが花粉症のママを対象に行なった花粉症に関する意識調査の結果を紹介。みんながどのような花粉症対策を行なっているのかをみてみよう。
花粉症シーズンの春以外でも『アレルギー症状が出やすい』という回答が集まる!
まず、「お子さまのアレルギー(花粉症) 症状が出やすいのはいつですか?」と質問したところ、『春(65.1%)』が最も多く、次いで『夏(6.2%)』『秋(5.6%)』『冬(2.6%)』と続いた。
意外にも、『夏』と『秋』にも一定数回答が集まる結果となった。
そこで、上記の質問で『秋』と回答した方に「どのような症状ですか?」と質問したところ、『鼻水が出る(40%)』という回答が最も多く、次いで『目と鼻にかゆみが出る(28.3%)』『くしゃみ(13.3%)』『喘息に似たせきが出る(11.7%)』『目の充血(6.7%)』となった。
秋の花粉はブタクサが多いと言われており、鼻水が出たり、喘息のようなせきが出たりする方が多いようだ。風邪をひいているわけではないのに、鼻水や咳が出るようになった方は要注意かもしれない。
次に、「お子さまのアレルギー(花粉症) 症状が出やすいのはどのような場面ですか?」と質問したところ、『外出時の屋外(74.1%)』が最も多く、次いで『在宅時の日中(11.6%)』『在宅時の睡眠中(6.7%)』『外出時の屋内(6.3%)』と続いた。やはり、外出時に外で飛散している花粉などのアレルギー物質に触れることにより、症状が現れるようだ。
7割近くのママがお子さまの花粉症対策に満足していない
外出時に花粉症の症状が出る子供が多いことが上項の調査で分かったが、「外出時に花粉症の対策はしていますか?」と質問したところ、『はい(70.2%)』という回答が7割を超える結果となった。
「どのような対策をしていますか?」と質問したところ、『マスクの着用(52.1%)』という回答が最も多く、次いで『薬の服用(35.3%)』『ゴーグルの着用(6.0%)』『うがい(3.9%)』だった。
対策方法は人によって様々だが、効果についてはいかがなのか。
そこで、「お子さまの花粉症対策に満足していますか?」という質問に対しては、約7割の方が『いいえ(69.1%)』と回答されており、多くの方が困っている状況にあるようだ。
一方、子供の花粉対策だけでなく、ママ自身は花粉に関してどのような影響を受けているのだろうか。
ママ自身の花粉症対策に対しても『満足していない』という回答が7割近く集まる。
次に、「ママ自身もアレルギー(花粉症)がありますか?」と質問したところ、『はい(76.9%)』という回答が8割近く集まり、お子さまとともに困っている方が多いようだ。
続いて、『はい』と回答された方に対して、「どのような対策をしていますか?」と質問すると、『マスクの着用(58.0%)』『薬の服用(35.4%)』『うがい(3.2%)』『ゴーグルの着用(2.3%)』という順になった。お子さまの対策方法とほとんど同様に行っている方が多いようだ。
花粉症の対策の満足度に関しても、子供に対する調査と同じで、約7割の方が『いいえ(69.0%)』と回答した。
花粉症対策しているものの、効果はイマイチと感じている人が多いようだ。とはいえ、何もしないよりはした方が、症状が和らぐのは確か。
昔に比べ、花粉症の飛散量は増加しているという。秋の花粉症にもご用心を!
文/鳥居優美