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十二支のお守り本尊 古美金

写真=千手観音菩薩

400年の歴史を持つ銅器の町・高岡。
流麗な古代着色の仏像に、鋳物の技術と美が宿る。

古い仏像の色を匠の技で再現

富山県北西部に位置する高岡市は銅器の町だ。その歴史は加賀百万石の時代、加賀藩二代藩主・前田利長が高岡城を築いた際に、産業振興のため7人の鋳物師を招いて鍋釜や農具を作らせ、銅器作りを奨励したことから始まる。以来400年以上にわたり、国内屈指の銅器産地として匠の技を継承。銅器の質感を活かした鋳造仏像においても、国内随一の生産量を誇る。

そんな高岡で1954年に創業したナガエは、幅広い金属加工技術を持つメーカーだ。アルミサッシなどの建材部品製造を中心に、仏具や銅像などの美術工芸品の製作も手がけてきた。とりわけ鋳造仏の製造では日本一と名高い同社が、「仏さまの存在をより身近に感じてもらいたい」という想いから作り上げたのが、今回紹介する手のひらサイズの古色を帯びた仏像である。

同社で「古美金」と名付けた古代着色を担うのは、高岡銅器の着色を専門とする工房「色政」4代目の野阪和史氏。薬剤で仏像の表面を洗い化学変化を起こさせたうえで、漆と熱を駆使して自然な経年変化を再現している。

「30~40年前から金メッキを施したきらびやかな仏像を製作していましたが、どうしても宗教的な印象が強くなってしまいます。そこでインテリアになじむよう、お寺にある古い仏像のような、真鍮が古びた風合いを目指しました。熟練の匠の着色技術によって品のよい佇まいに仕上がりました」と、ナガエ広報の永山泰徳氏は自信を見せる。

静かで落ち着いたお顔を作る技術

本品は精巧で美しい表情も魅力だ。これは精密な金型に溶融した金属を圧入し高精度の製品を成形する「ダイカスト製法」によるもの。同社の工場では炉で熔かされた金属が次々と成形機に流し込まれ、24時間ノンストップで多様な製品が生み出されている。このノウハウによって、高品質な鋳造仏をリーズナブルに製造できるのだ。

災厄を退け、幸福をもたらす

日本では生まれ年の干支によって、それぞれの「守り本尊」が定められている。自身の守り本尊を知り、慈しむことで、さまざまな災いから免れ、幸運へ導かれるといわれている。

「本品を選ぶ際は自身の干支だけでなく、仏さまの特徴で選択する方も多いです」と、永山氏。たとえば女性には「女人救済」「女人成仏」を説き、古来女性から厚い信仰がある「普賢菩薩」が人気だという。

古い金銅仏ならではの風合いを見事に再現した金属仏。美術品として見て楽しむのはもちろん、持ったときのずしりとした持ち重りも魅力である。重厚な雰囲気漂う干支の守り神はそばに置いておくだけで安らぎを得られ、心のよりどころとなってくれるだろう。

十二支のお守り本尊 古美金

写真=阿弥陀如来(戌/亥)

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