皆さんはまいにちスマートフォンを活用されていますか? ソニー生命保険株式会社が全国のスマートフォンを使用している20歳~69歳の男女に対し、「スマートフォンに関する意識・実態調査」を行いました。格安スマホの利用率や利用料金、使い道など他の人の利用動向がわかる結果が出てきました。早速、見ていきましょう。

■格安スマホ利用率 最も高い40代男性は33%、最も低い20代女性は12%と男女年代差があり

全国のスマートフォンを使用している20歳~69歳の男女1,000名(全回答者)に、現在使用しているスマートフォンの通信事業者を聞いたところ、「docomo」「au」「SoftBank」のいわゆる『三大キャリア』は76.2%、また、『三大キャリア』以外の通信料金がリーズナブルな“格安スマホ”のサービスを提供している『MVNO』は23.8%となりました。
『MVNO』を使用している人の割合を性年代別にみると、最も高いのは40代男性(33.0%)、最も低いのは20代女性(12.0%)となりました。40代男性には、格安スマホを利用して、通信料金を節約している人が多いのでしょうね。

■スマホの使い道 20代は「メッセージアプリ」「SNS」、50代・60代は「メール」が高い傾向

全回答者(1,000名)に、日頃スマートフォンで行っていることを聞いたところ、「メール」(76.0%)が最も高く、次いで、「インターネット検索」(75.2%)、「通話」(73.2%)、「メッセージアプリ(LINEなど)」(64.4%)、「ニュース閲覧」(59.7%)となりました。コミュニケーションや情報収集に利用している人が多いようです。
年代別にみると、20代では「メッセージアプリ(LINEなど)」(77.0%)や「SNS(Instagram、Facebookなど)」(71.0%)、「目覚し時計」(57.5%)が他の年代と比べて高く、「メール」(61.5%)は他の年代と比べて低くなりました。若い年代には、メールに代わる通信手段として、メッセージアプリを利用する人が多いのではないでしょうか。50代、60代では「メール」(50代84.0%、60代83.0%)が高くなりました。

■スマホの利用料金 平均6,401円/月 格安スマホの利用料金は平均2,830円/月

全回答者(1,000名)に、毎月のスマートフォンの利用料金(基本料金や通信料、端末代など)を聞いたところ、「2,000円~4,000円未満」(19.1%)や「4,000円~6,000円未満」(20.7%)、「6,000円~8,000円未満」(18.0%)に回答が集まりました。
毎月の利用料金の平均額をみると、6,401円となりました。平均額を年代別にみると、20代(7,320円)が最も高くなりました。20代には、欲しい機種や必要な通信量のために、出費を惜しまない人が多いのではないでしょうか。
また、平均額を通信事業者別にみると、三大キャリアでは7,516円、MVNOでは2,830円となり、4,686円の差がみられました。

全回答者(1,000名)に、“これくらいであってほしい”と思う毎月の理想の利用料金を聞いたところ、「2,000円~4,000円未満」(41.6%)に回答が集まりました。

また、毎月の理想の利用料金の平均額は3,460円となり、実際の利用料金の平均額(6,401円)と比較すると、2,941円低くなりました。スマートフォンの利用料金を節約したいと考えている人が多いことがうかがえます。
平均額を通信事業者別にみると、三大キャリアでは3,981円、MVNOでは1,791円となりました。
実際の利用料金との差額をみると、三大キャリア(現実7,516円、理想3,981円)では3,535円差、MVNO(現実2,830円、理想1,791円)では1,039円差となりました。

■スマホ満足度 最も満足度が高いのは50

全回答者(1,000名)に、現在使用しているスマートフォンに満足しているか聞いたところ、『満足している(計)』(「非常に」「やや」の合計)は85.3%となりました。大多数の人が、自身のスマートフォンに満足していることがわかりました。
『満足している(計)』を年代別にみると、最も高いのは50代(87.0%)でした。「非常に満足している」の割合をみると、20代(31.0%)が最も高くなりました。自身のスマートフォンに強い満足感や愛着を持っている20代は少なくないようです。

次に、現在使用しているスマートフォンを使いこなせているか聞いたところ、『使いこなせている(計)』(「非常に」「やや」の合計)は62.2%となりました。
『使いこなせている(計)』を年代別にみると、若い年代ほど高く、最も高い20代では82.5%、最も低い60代では47.5%となりました。スマートフォンには、従来のガラケー(フィーチャーフォン)と比べて幅広い機能が搭載されているため、高い年代の人は、多くの機能を覚えたり操作したりすることを難しいと感じているのではないでしょうか。

■スマホで手に入れたもの1位は「知識・情報」、スマホで失ったもの1位はダントツで「時間」

全回答者(1,000名)に、“スマートフォンのおかげで手に入れたもの”を聞いたところ、1位「知識・情報」、2位「便利さ」、3位「時間」「友達」「連絡手段」となりました。スマートフォンのおかげで、どこにいても世界中の情報にアクセスでき、欲しい知識を得られるようになったと実感している人が多いようです。また、「娯楽・楽しみ」「趣味」といった回答も挙げられ、スマートフォンの利用が生活の充実につながっていることがうかがえます。

では、スマートフォンによって失われてしまったものはあるのでしょうか。
“スマートフォンのせいで失ったもの”を聞いたところ、「時間」がダントツ、2位「お金」、3位「視力・目の健康」、4位「人との会話・コミュニケーション」、5位「自由」となりました。「時間」は、“スマートフォンのおかげで手に入れたもの”でも上位となりました。便利に使いこなして効率よく時間を使えたと思う人と、コミュニケーションや好きなコンテンツの利用などに長時間没頭し、貴重な時間が失われたと思う人の両方がいるようです。また、「漢字力」「考える力」「記憶力」などの回答も上位に挙がりました。スマートフォンの便利さに頼っているうちに、自分の能力が退化してしまったと感じる人もいるようです。

■夫のこんなスマホ利用はNG! 妻の41%が「食事中にいじる夫」にイラッとする

配偶者のスマートフォンの使い方で、イラッとしてしまうことはあるのでしょうか。配偶者がいる人(571名)に、配偶者のスマートフォン利用について、配偶者にされるとイラッとすることを聞いたところ、「会話中にいじる」(33.8%)が最も高く、次いで、「食事中にいじる」(32.4%)、「メールやLINEを返さない」(20.5%)、「家事・育児よりスマートフォンを優先する」(19.3%)、「夜遅くまでいじる」(18.6%)となりました。時と場合を考えずスマートフォンに没頭する、返信をしない、といった配偶者のスマートフォンの使い方に、イライラしてしまう人が多いようです。
男女別にみると、「会話中にいじる」(男性25.2%、女性41.1%)や「食事中にいじる」(男性22.5%、女性40.8%)は、女性が15ポイント以上高くなりました。女性は、スマホにばかり夢中になって、自分をみてくれない夫にイラッとするのではないでしょうか。

***

いかがでしたか? スマートフォンは便利な分、ついつい時間もとられがちです。スマートな付き合い方を考えていきたいですね。

 

「スマートフォンに関する意識・実態調査」
調査日:2019年10月25日~10月30日の6日間
対象者:全国のスマートフォンを使用している20歳~69歳の男女
調査方法:インターネットリサーチ
有効サンプル:1,000名
調査協力会社:ネットエイジア株式会社

注:本調査レポートの百分率表示は小数点第2位で四捨五入の丸め計算を行っているため、合計しても100%とならない場合がございます。
また、属性別集計において抜粋して表示している場合は、n数を合計しても全体と一致しないことがございます。

 

 

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