会社を辞めるときにもらえる「退職金」。近年、退職金制度の見直しや制度自体を廃止する企業も増えてきており、退職金を取り巻く環境は変化している。
そんな「退職金」について、総合旅行プラットフォーム「エアトリ」を運営する株式会社エアトリが調査を行なった。平均の退職金額は? また退職金の使い道とは? 気になる退職金事情を読み解く。
7割以上の人が退職金制度あり
現在就業中もしくは既に退職済みの人に、退職金制度があるか(あったか)を聞いた。すると7割以上の人が「はい(73.7%)」と回答。退職金制度があるのが、まだまだ多数派のようだ。
5人に1人以上が「2,000万円~3,000万円未満」
退職金制度がある人に退職金はいくらか聞いたところ、最も回答した人が多かったのは「2,000万円~3,000万円未満(21.4%)」だった。全体の5人に1人に該当する。また、過半数の退職金は「1,000万円」以上であるこが分かった。
退職金でしたい事1位は海外旅行!
その退職金で何がしたいか。退職金制度がある人に複数回答で答えてもらったところ、1位「海外旅行(53.0%)」、2位「貯蓄(52.2%)」との結果になった。他の項目を抑え、この2つが退職金の使い道として特に多いことが判明した。
旅行でお金をかけるポイント 男女で考えに差も
退職金で旅行に行きたい(行った)人に、いつもより豪華な旅行をしたいか、豪華な旅行をする場合どこにお金を使うか聞いている。男性は「いつもより豪華な旅行をしたいとは思わない(34.4%)」が最も多くの回答を集めたのに対し、女性は「ホテル(30.3%)」との回答が最も多く、男女でお金をかけたいポイントに差がある結果となった。
退職金の使い道としては、1位の「海外旅行」は5位「国内旅行」の約2倍以上の支持を集めている。退職後という事で、まとまった日数を確保出来る人も多いのだろう。フリーな時間を利用して、国内より海外を検討する人が多いのかもしれない。
文/鳥居優美