近年、「1.5次会」と呼ばれる結婚式が増加傾向にあります。ご両親にとって、1.5次会はあまり馴染みのない結婚式の形式ではないでしょうか。
一口に1.5次会といっても、会によってカジュアルなものから披露宴にちかいものまで、さまざまな形式があります。親として事前に1.5次会の概要を把握しておくことで、心構えができ、親族ゲストにも説明しやすくなるでしょう。
この記事では、1.5次会の魅力やポイントをご紹介します。
目次
1.5次会の魅力
1.5次会の費用相場と決め方
1.5次会に適した会場選び
1.5次会の料理スタイル
1.5次会に対する不安や疑問Q&A
最後に
1.5次会の魅力
1.5次会と聞くとカジュアルなイメージですが、一体どのようなものなのでしょうか。ここでは1.5次会の概要やメリット・デメリットをご紹介します。
1.5次会とは?
1.5次会とは、披露宴ほど形式張らず、二次会よりはきちんとした結婚パーティーのことです。
1.5次会は、ゲストや演出次第でフォーマルにもカジュアルにもアレンジが可能です。結婚式にこだわりがある方やご祝儀制の結婚式に疑問を感じる方、堅苦しい形式が苦手な方に選ばれます。
1.5次会は、会費制かご祝儀制を選択できますが、一般的には会費制を採用するケースが多い傾向にあります。ゲストの顔ぶれ次第で、どのような会にするか方向性を決定し判断するといいでしょう。
1.5次会の特徴と一般的なメリット・デメリット
1.5次会のメリットは、新郎新婦が自由にアレンジできることと、会費制であればゲストも参加しやすいことが挙げられます。
デメリットとしては、ご両親やゲストが格を重んじる方であれば、1.5次会は軽い印象を受けることです。基本的には新郎新婦の考えを尊重したいものですが、価値観のすり合わせが難しい場合は、会を二部制にするなどして対応しましょう。
1.5次会の費用相場と決め方
1.5次会の費用はご祝儀制か会費制、いずれかを採用するかによって異なります。ここでは、費用の相場と節約ポイントをご紹介します。
ご祝儀制の相場
1.5次会の費用は、ご祝儀制の場合は一般的な結婚式と同じく3万円が相場です。ゲストにとっては「1.5次会なのに、ご祝儀が必要なのか」と疑問に思われる方がいらっしゃる可能性もあります。ご祝儀制を採用する場合は、料理や引き出物など、ゲストへのおもてなしを手厚くする必要があります。
会費制の相場
会費制の1.5次会の場合、およそ1~2万円前後に設定する方が多い傾向にあります。ゲストにとっては、従来の結婚式より費用の負担が減るので参加しやすくなりますが、その分新郎新婦の自己負担が増える可能性もあるでしょう。
費用を抑えるポイント
費用を抑える場合は、ゲストへのおもてなし部分ではなく、衣裳やヘアメイクなど新郎新婦の部分を節約するよう心がけましょう。あからさまなおもてなしの節約は、結婚式に慣れているゲストの心証を悪くしてしまうものです。
1.5次会に適した会場選び
1.5次会の会場は、許可さえ出ればどこでも会場になり得ます。格式高いホテルからキャンプ場まで、ここでは1.5次会の会場の例をご紹介します。
ホテル
行き届いたサービスや格式の高さを求めるなら、ホテルがいいでしょう。高齢のゲストや職場の上司など、目上の方を招待しても安心です。遠方ゲストが多い場合は、そのまま宿泊も可能です。宴会場の広さも少人数~大人数まで、ゲストに応じた対応が可能なのはホテルならではといえるでしょう。
レストラン
比較的リーズナブルで、料理や店の雰囲気に合わせて選べるのがレストランウエディングの魅力です。ただし、店によってはスタッフが婚礼に慣れていないこともあります。礼儀に厳しいゲストがいる場合は、事前に営業中の雰囲気など、親の目でも確認できると安心です。
専門式場やゲストハウス
一般的な結婚式場でも1.5次会は可能です。ウエディング専門の会場だからこそ、提案力や接客に関しては心配いらないでしょう。ただし、アイテムや業者の持ち込みは不可の会場もあります。結婚式に強い意向がある場合は、契約前に確認しましょう。
1.5次会の料理スタイル
1.5次会での料理スタイルは、会の雰囲気を大きく左右します。ここでは、1.5次会の料理スタイルをご紹介します。
着席コース料理
ご年配のゲストが多い場合は、立ち回る必要がない着席のコース料理が選ばれる傾向にあります。着席コースの場合は、会費制では予算に限度があるため、ご祝儀制を採用する方が多くいらっしゃいます。
ビュッフェスタイル
ゲストとの交流を楽しみたい方に人気なのが、ビュッフェスタイル。自由に歩き回れるのがビュッフェの魅力ですが、ご年配のゲストがいらっしゃる場合は工夫が必要です。事前にテーブルや椅子の用意、配膳の手伝いを行なうスタッフの配置など、ゲストに負担をかけない対策を行ないましょう。
1.5次会に対する不安や疑問Q&A
1.5次会は明確なルールがないからこそ、自分たちだけでは判断しかねる部分があるかもしれません。ここでは、よくある1.5次会の疑問をご紹介します。
親や親族はどうすればいい?
基本的に1.5次会には親や親族も参加します。友人が中心の1.5次会であれば、親や親族は少々場違いに感じるかもしれません。その場合は、別にお披露目会という形で親族のみの会を設けるのも一つの方法です。
親族を招待する場合は、招待を打診する段階で親から1.5次会であること、会の概要や会費、服装などの詳細を丁寧に説明しておくと安心していただけるでしょう。
引出物は必要?
1.5次会に引き出物は必須ではありませんが、何らかの品物を用意する方がほとんどです。ゲストの顔ぶれや会費を考慮し、ギフトの予算を決めましょう。
会費制の1.5次会を例に挙げると、会費の10分の1を目安にプチギフトを渡す人が多い傾向にあります。ご祝儀制であれば、金額によりますがおよそ2000~5000円の範囲で引き出物を選ぶのが一般的です。
司会者は必要?
司会者は不在でも問題ありませんが、場のメリハリをつけるためにもいた方がいいでしょう。演出やゲスト数が多い場合は、結婚式に慣れているプロの司会者に依頼する方がスムーズです。
さほど演出がなく、歓談メインの二次会に近い1.5次会であれば、友人に司会を依頼する方法もあります。
最後に
二次会と異なり家族も参加する1.5次会は、普段会う機会のない新郎新婦の知人たちと交流できる貴重な機会となります。1.5次会ならではの和やかな雰囲気の中で、ご両親もリラックスして楽しみましょう。
監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/
構成・執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
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