一般的に、結婚式の二次会に親が参加する例は少数派です。しかし、中には「新郎新婦のみで海外挙式を行なった」のように親が挙式に不参加の場合は、二次会に招待されるケースも見受けられます。
二次会といえば、新郎新婦の友人に幹事を頼み、一任するイメージをお持ちの方は多いでしょう。友人に任せる場面があるからこそ、マナー違反をしてしまうと今後の人間関係にヒビが入ることもあります。二次会の参加の可否にかかわらず、親はさりげなくフォローや確認をしておくことで、新郎新婦の失態を避けることができるでしょう。
ここでは、二次会のマナーやトラブル回避策をご紹介します。
目次
結婚式二次会の会費、何を考慮すべきか?
結婚式二次会でのご祝儀の扱い
親として知っておきたい、二次会にまつわるトラブル回避策
最後に
結婚式二次会の会費、何を考慮すべきか?
二次会の会費の内訳は、基本的には飲食代やビンゴゲームの景品代などから成り立っています。会費は式で渡すご祝儀のような決まりはなく、地域や主催者の価値観によって金額に差が見られます。
ここでは二次会の会費に関して考慮すべき点をご紹介します。
会費の相場と地域差
居酒屋の飲み会を延長したような二次会もあれば、友人に司会を依頼し、ケーキカットなどの演出を取り入れる披露宴さながらの二次会も存在します。内容によって会費は異なりますが、地域によっても相場は異なるものです。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024【首都圏】によると、男性ベースで割合が高い順から「5~6千円」が23.9%、「7~8千円」が19.3%、「8~9千円」が14.8%でした。関西では「5~6千円」が25.6%、「1万円以上」が15.4%、「4~5千円」が14.1%という結果となりました。どちらも5~6千円の割合が多いですが、地域によって相場に違いがあることが伺えます。
会費の決め方と注意点
会費は、地域の相場を参考にしながら総額と見合わせて決めていきます。二次会の総額を人数で割る方法もありますが、すべてをゲスト負担にすると会費も高額になり、ゲストの不満につながる恐れがあります。
結婚式と二次会で共通のゲストを招待するなら、二次会の会費は1万円以下に収めると親切です。1万円以上の会費の場合は、内容が豪華であればゲストも納得してくれるでしょう。反対に、1万円以上の会費で一般的な二次会と同様の内容であれば、「新郎新婦の自己負担削減に走った」という印象を持たれる可能性があります。
以前は男女で会費に差があり、男性が高額であるケースがほとんどでした。「飲食量の差」からそのように値段設定されていましたが、現在は73.9%の人が男女同額に会費を設定しています。差額が大きいと不満につながる可能性があるため、男女で差をつける場合は、千円前後に収めましょう。(参考:ゼクシィ結婚トレンド調査2024【首都圏】)
会費の徴収方法とマナー
二次会の場合、会費は受付時に担当者に渡します。ご祝儀と異なり、ご祝儀袋や封筒には入れないのが一般的です。財布から直接会費を出すことに抵抗がある方は、封をしていない封筒を使用しましょう。受付がスムーズに流れるよう、お釣りを出さない配慮も必要です。
結婚式二次会でのご祝儀の扱い
新郎新婦との関係性や結婚式の参加状況により、ご祝儀を渡すべきか否か迷うこともあるでしょう。ここでは、二次会におけるご祝儀の扱いをご紹介します。
ご祝儀を渡すべきかどうか?
二次会の場ではご祝儀は不要です。結婚式は不参加で、二次会のみの参加の場合などは戸惑うかもしれませんが、いずれのケースでも会費のみを受付に支払いましょう。
二次会会場で当日にご祝儀を渡しても、受付担当者が新郎新婦に確認して時間を取ったり、場を混乱させかねません。ご祝儀やプレゼントを渡したい場合の対応は、次の項目でご紹介します。
お祝い金やプレゼントを渡したいなら
会費以外にお祝いの気持ちを伝えたい場合は、プレゼントやお祝い金を渡す方法もあります。その場合は、新郎新婦の荷物にならないようなサイズのものを選びましょう。
お祝い金やプレゼントを渡すタイミングは、他のゲストの目につかないところで渡します。パーティー終わりの最後の挨拶の際や解散間際など、タイミングを見計らって渡しましょう。
親として知っておきたい、二次会にまつわるトラブル回避策
基本的に、二次会は新郎新婦の価値観に基づき決めていくものだからこそ、残念ながらトラブルに発展するケースもあります。親が積極的に二次会準備に参加することは少ないですが、トラブル回避のためにも想定される事体を把握しておきたいものです。
ここでは、二次会にまつわるトラブル回避策をご紹介します。
子どもたちに伝えるべき結婚式二次会のマナー
多くの二次会では、新郎新婦の友人に幹事や受付、片付けのヘルプなど仕事を頼みます。その場合は、役割を依頼した友人たちの会費は無料とすることが多い傾向にあります。中には会費を徴収するケースも見受けられますが、その場合は、二次会終了時に新郎新婦からお礼として現金やプレゼントを渡します。
トラブルに発展するのは、「二次会を手伝ったのに何のお礼もなかった」というケースです。友人たちは忙しい中時間を割いて協力してくれています。言葉で気持ちを伝えるのはもちろんですが、それに加えて何かお礼を用意し、感謝の気持ちを表しましょう。
急なキャンセルや変更への対応
二次会では、ゲストの急な体調不良など、直前に人数が変更になることもあります。キャンセルを想定し、一人あたりのキャンセル料を確認しておきましょう。
キャンセル料は、基本的に欠席するゲストが払います。中には、キャンセル料を想定しあらかじめ会費を高く設定する方もいますが、他のゲストからすれば納得いかないものです。キャンセル料に関しては、二次会の招待を打診する時点で周知しておきましょう。
最後に
新郎新婦の友人たちと親が知り合いであれば、親も二次会に参加し、友人たちとの交流を楽しむこともあるようです。二次会を行なう際は、会費やお礼など、ゲストへの配慮を欠かさないよう準備段階から見守りましょう。
監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/
構成・執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
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