Googleドライブを使っていると、気になってくるのが容量です。使用できる無料枠はありますが、無制限ではありません。また、最近のスマホやデジカメ(デジタルカメラ)は性能がよくなった分、画像ファイルや動画ファイルのサイズが、どんどん大きくなってきています。
今回はGoogleドライブの容量について解説します。
⽬次
Googleドライブとは
Googleドライブには無料版と有償版がある
保存量の確認方法や、容量の増やし方、減らし方
まとめ
「Googleドライブ」とは?
Google ドライブは、PC、スマホ、Windows、iPhone、アンドロイドを問わず、あらゆるデバイスですべてのファイルのバックアップやアクセスが安全に行なえるクラウドストレージ(ネット上でのファイル保存、ストレージ=記憶装置)サービスです。
自分以外のユーザーを簡単に招待して、ファイルやフォルダの閲覧、編集、コメント権限を付与することもできます。
また、「バックアップと同期」ツールをインストールしておくと、PCにある任意のフォルダやファイルがGoogle ドライブ上へと自動的にバックアップされます。
Googleドライブには無料版と有償版がある
Googleドライブの魅力のひとつは、Google会員なら誰でも無料で使える容量が15GB(ギガバイト)もある点です。例えば最近のスマホで撮った5MB(メガバイト)くらいの高解像度の写真でも、3,000枚も保存することができます。毎日5枚の写真を保存したとしても、1年間以上無料で使える計算です。さらに15G(ギガ=GBの省略形)で足りなくなった場合は、月額(または年額)課金制で容量を増やすことができます。
Googleドライブの容量はGmail、Googleフォトとの合算
ひとつのGoogleアカウントで使える容量はGoogleドライブ、Gmail、Googleフォトの容量の合算です。容量計算には細かい規定がありますが、普通に使っている限り意識する必要はありません。Gmailで大きなファイルをやりとりしていたり、Googleフォトをスマホの画像保存に使っている場合は、その分ドライブで使える容量が減ることとなります。
有償版「Googleドライブ」の容量は?
近年はスマホで動画をどんどんと撮影する傾向にありますから、スマホのバックアップに使った場合、15Gだとあっという間にいっぱいになってしまうかもしれません。ドライブの容量プランには複数ありますので、次の項目でご紹介します。
有料プランに変更する
有料プランに変更するには、Google Oneメンバーシップ登録が必要です。なお、2021年6月1日より前からドライブプランを購入している場合は、自動的に無料で Google One にアップグレードされます。
ドライブプランを利用していない場合は、Google One メンバーになることで、追加の保存容量、スペシャリストによるサポート、メンバー特典をご利用できます。Google Oneには家族と共有できるファミリープランもあります。
一般向け有料プランの詳細
この記事の執筆時点(2021年9月8日)での一般ユーザー向けの容量プランは
容量 月額料金
15G 無料
100G 250円
200G 380円
2T(テラ=ギガの1000倍)1,300円
10T 6,500円
20T 13,000円
30T 19,500円
の7種類です。
以前はGoogleフォトが無料で画像保存が容量無制限というサービスもありましたが、今は終了しています。
ビジネス向け有料プラン
前記の他にGoogle Workspaceという、主にセキュリティーの強化を念頭においたビジネス向けプランがあります。
容量に限って書けば、
1ユーザーあたりの容量 月額料金 プラン名
30G 680円 Business Starter
2T 1,360円 Business Standard
5T 2,040円 Business Plus
無制限 営業担当に問い合わせ Enterprise
となっています。
また、一般向けとビジネスの中間のGoogle Workspace Individualプランもありますが、容量に関しては現在のところ一般向け料金+プラン料金のようです。
保存量の確認方法や、容量の増やし方、減らし方
先述のとおり、Googleドライブの利用可能容量は、Googleフォト、Gmailの利用容量の合計数です。容量がいっぱいになると、Gmailが送受信できないなどの不都合が起きる場合があります。もちろんGoogleからは、「ドライブストレージの空き容量がなくなりました」というお知らせがたくさん来ますから、知らない間に容量が無くなっていたなんて可能性は低いはずです。
保存量の確認
Googleドライブの空き容量(及び使用容量)は、Googleドライブ、Googleフォト、Google Oneから簡単に確認することができます。GoogleドライブやGoogleフォトを開いて、左枠の下部にある「保存容量」で使用容量を確認できます。
また詳しい使用容量を知りたい場合は、「容量をアップグレード」をクリックすると詳細を確認できます。有料プランに加入している場合はGoogle Oneの画面から詳細を確認することになります。
保存量を減らす方法(空き容量を増やす)
ドライブを利用していると、空き容量が少なくなり、新しいデータを保存できず、ドライブの容量を増やせないかと考える方もいるのではないでしょうか。ドライブ内を整理したり、プランを見直したりすることで、ドライブの容量を増やすことができます。
不要なデータやファイルを削除する
ドライブやフォト、Gmailに保存されている、不要なデータやメールを削除し、ドライブの空き容量を増やします。サイズの大きいデータを削除することで効率的にドライブの容量を増やすことができます。サイズの大きなデータはドライブのファイルの並び替えで探すことができます。特にGmailに添付された大きなファイルは忘れ去られてしまいがちですので、注意しましょう。
Google Oneに加入していると、ストレージ管理ツールという画面があります。ここで効率的に空き容量を増やすことができます。
不要なデータを削除したにも関わらず、空き容量が変わらない場合は、ゴミ箱に入っているデータを完全に削除するとよいでしょう。
完全削除を実行しても、まだ容量が減らない場合があります。可能性として、反映が遅れていることがありますので、一度ブラウザを閉じて時間をあけてから、空き容量を再確認してみてください。
Google フォトの保存設定を変更する
Googleフォトに保存されている写真や動画は、サイズが大きく必要以上に容量を使うことがあります。適切なサイズで保存して、ドライブの容量を増やしましょう。
Googleフォトの設定画面で、写真と動画のアップロードサイズを「元サイズ」から「高画質」に変更します。アップロードサイズを高画質にすることで、きれいな画質を保ちつつ、ファイルサイズを削減することが可能です。
保存量を少しずつ増やすことも?
一般向け有料プランは2Tからいきなり10Tに容量が飛びます。このくらいの容量を使う方は恐らくかなりのヘビーユーザーさんなので気にしないかもしれませんが、月額が一気に1,300円から6,500円と跳ね上がります。プラン通りに変更してストレージ容量を増やす以外には、ちょっとイレギュラーな方法ではありますが、ビジネスプランで2Tユーザーを2人作って、組織として合計4Tとして使うことも可能なようです。ただし使い勝手は保証の限りではありません。
まとめ
インターネットが普及しはじめた頃、大切なファイルを他社が運営するストレージに保存するなんて「あり得ない」ことでした。今では日本の政府機関でさえ、信頼できるメジャーなクラウドストレージサービスを利用しはじめています。
クラウドストレージを使うと、特にスマホの記憶容量を心配する頻度をかなり減らすことができます。賢く使ってスマホやPCの使い勝手を向上させてください。
●執筆/田尻 良(たじり りょう)
1983年、アルバイト先のために独学でレジ清算プログラムを作成。まだ白のマスクしか無い2006年にプリント柄のマスクカバーを発表。任天堂DS用ソフト「介護ナビDS」やインフルエンザ検定試験などを企画。依頼された人事管理システムを作るため、50歳から新たにコンピュータ言語を習得し構築。誰にでもわかりやすく教える能力が評価され、コンピュータ専門学校と短大にてプログラミングや情報システム論などを教えている。ノーネクタイ用アクセサリ「プラケッティ」を企画中。
株式会社ケッツ(https://kets.co.jp)
●構成/京都メディアライン・https://kyotomedialine.com