「特許情報を調べるのは難しそう……」と感じたことはありませんか? 特許は技術やアイデアの宝庫ですが、その情報を調べる方法がわからず困ってしまうこともあるでしょう。そんなときにおすすめなのが「Google Patents」という便利なサービスです。Google Patentsを使えば、誰でも簡単に特許情報を確認することができます。
この記事では、Google Patentsの使い方をわかりやすく解説します。初心者の方でも手軽に特許情報を調べることができるようになりますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Google Patentsとは?
Google Patentsの検索方法
特許の詳細を見る方法
最後に
Google Patentsとは?
Google Patentsは、Googleが提供している無料の特許検索サービスです。このサービスを使うと、世界中の特許情報を手軽に調べられます。研究者や技術者だけでなく、一般ユーザーでも利用しやすくなっています。
Google Patentsの特徴は、見やすい画面と強力な検索機能です。Googleの検索と同じように、調べたいキーワードを入力するだけで、関連する特許情報が表示されます。例えば、「冷蔵庫」というキーワードで検索すると、冷蔵庫に関連する特許が一覧で表示されます。また、特許番号や発明者の名前でも検索することが可能です。
また、特許の詳しい内容や、どんな図面が含まれているか、さらにはその特許がどのように引用されているかもすぐに確認できます。初めて使う方でも、これらの情報を簡単に見つけることができるので、とても便利です。
Google Patentsの検索方法
次に、Google Patentsを使って特許情報を探す方法について説明します。初めての方でもわかりやすく、具体的な手順を紹介します。この記事では、パソコン(Windows 10)での操作を例に解説しています。
キーワードでの検索方法
まず、パソコンのブラウザを開きます。この記事ではGoogle Chromeを使って説明しますが、他のブラウザでも同じ手順で進められます。
その後、Google Patentsにアクセスします。
なお、Google Patentsは基本的には英語で表示されますが、特に心配する必要はありません。Google Chromeにはページを日本語に翻訳する機能があります。必要であれば、画面の右上にある翻訳アイコンをクリックし、「日本語」を選択してください。これでページ全体が日本語で表示されるようになりますので、安心して操作を進められます。
↓
画面中央の検索ボックスに、技術用語など調べたいキーワードを入力します。例えば、最近話題の電気自動車の技術について調べたい時は、「電気自動車」と入力し、Enterキーを押して検索を開始します。
検索すると、電気自動車に関連する特許が一覧で表示されます。特許のタイトル・発明者・出願日などの基本情報が出てくるので、興味のある特許をクリックして詳細を確認しましょう。その特許がどのような技術についてのものであるか、発明者が誰であるかなどを詳しく確認することができます。
番号で検索する方法
特許には、「出願番号」や「公開番号」と呼ばれる番号があります。これらの番号を入力して検索することもできます。検索ボックスに番号を入力すると、自動で候補が表示されます。特定の候補をクリックすると、その特許の詳細情報を閲覧することが可能です。
会社名や開発者名で検索する方法
会社名や開発者名で検索することもできます。まず、検索ボックスに会社名や開発者の名前を入力します。例えば、お気に入りの家電メーカーや、よく聞く技術者の名前を検索してみてもいいでしょう。
検索ボックスに入力時、自動候補で会社名の前に「Assignee(アサイニー)」という単語が表示されていることがあります。「Assignee」とは、特許を出願している企業のことです。その会社が出している特許を調べたい時は、「Assignee」と表示されている方を選んでください。
開発者名で検索する場合、開発者名を検索ボックスに入力すると「inventor(インベンター)」という文字が出てくることがあります。それをクリックすることで、その開発者の関わる特許を調べることが可能です。
検索すると、キーワード検索の時と同様に、会社や開発者に関連する特許の一覧が表示されます。一覧から、興味のある特許をクリックして詳細を確認することが可能です。
詳細検索オプションの利用
Google Patentsでは、より目的に合った特許を見つけるための詳細検索オプションを使うことで、膨大な特許情報の中から、特定の条件に絞って効率的に検索することができます。
検索結果の並び替え
検索結果が表示されたら、一覧の上に「Relevance(関連性)」という部分があります。ここをクリックすることで、検索結果を並び替えるオプションが表示されます。「Newest(最新)」を選ぶと新しい特許の順に、「Oldest(最古)」を選ぶと古い特許の順に、検索結果を並び替えることが可能です。
追加のキーワードで絞り込む方法
検索結果が多すぎる場合や、もっと具体的な情報が必要な場合は、検索結果の画面左側にあるフィルターを使って絞り込むことができます。
例えば、初めに「人工知能」で検索したとします。その中でも特に「文章作成」や「音声」に関する特許を知りたい場合、フィルターの「Search terms(検索ワード)」に「文章作成」や「音声」と追加で入力することで、結果を絞り込むことができます。
日本の特許を検索する方法
日本の特許だけを探したい場合は、フィルターの「Patent Office(特許事務所)」で「JP」を選ぶと、日本の特許に絞って検索できます。例えば、日本のメーカーがどのような特許を持っているかを調べたい場合に便利です。
会社名での絞り込み
特定の会社が出願した特許に絞り込みたい場合は、フィルターの「Assignee」に会社名を入力すると、その会社に関する特許が表示されます。その会社がどのような技術に力を入れているのかが一目でわかります。
このように、詳細検索オプションを活用することで、スムーズに特許を探すことができます。ぜひ試してみてください。
特許の詳細を見る方法
検索結果一覧から見たい特許のタイトルをクリックすると、その特許の詳細ページが開きます。
特許の詳細ページでは、発明の内容が文章で記述されています。また、特許にはしばしば図面が含まれており、その技術の具体的な形状や仕組みを視覚的に確認することが可能です。例えば、新しい掃除機の構造がどのように設計されているのか、図面を見ながら理解することができます。
もし、その特許情報を後でゆっくり確認したい場合は、ページ内にある「Download PDF」というボタンを押すと、PDF形式で特許の文献をダウンロードできます。これで、いつでも手元でその特許の情報を確認することができます。
最後に
Google Patentsを利用することで、特許情報を手軽に検索し、技術やアイデアの詳細を調べることができます。初めての方でも簡単に使えるように、基本的な検索方法や日本語での利用方法を紹介しました。この記事を参考の一つに、ぜひGoogle Patentsを活用してみてください。
●構成・執筆/三鷹 れい(みたか れい|京都メディアライン・https://kyotomedialine.com FB)
プログラマー。中小企業のDX化など、デジタル分野での支援をしている。主な開発分野はバックエンド・フロントエンド・アプリ。その他、歴史などの人文系にも興味を持つ。