
Googleで調べものをすると、検索した履歴が自動的に残ります。便利な一方で、他の人に見られたくない場合もあるものです。本記事では、スマートフォン(以下、スマホ)を中心に検索履歴の削除方法をわかりやすく解説します。
履歴を残さない閲覧方法や、自動で消す設定も紹介しますので、安心してインターネットを使えるようになります。
※AndroidやiPhoneのOSのバージョンなどによって、動作手順に多少の違いがある可能性があります。
検索履歴を削除する基本操作
検索履歴を削除する操作は、とても単純なようで、実際にやってみると戸惑う人が多いです。ここでは、スマホを中心に、画面ごとに順を追って説明します。
Google アプリから削除する方法
Google アプリは、検索アプリです。以下の手順で、検索履歴を削除してください。
1.スマホに入っている「カラフルなGのアイコン」を探して開きます。

2.アプリを開いたら、画面右上に表示されているプロフィールアイコンをタップします。

3.表示されたメニューの中から「検索履歴」を選びます。

4.画面下の「削除」をタップすると、メニューが出て、履歴を消す期間を選べます。「今日のアクティビティを削除」「すべてを削除」をタップすると、該当期間の履歴を削除できます。「指定の期間を削除」をタップすると、削除する履歴の期間を指定可能です。

Google Chromeから削除する方法
Googleの検索は、ブラウザ(インターネットを見るためのアプリ)から行なう場合もあります。代表的なのが「Google Chrome」(グーグルクローム)です。赤・緑・黄の円に青い丸が中心にあるアイコンです。

AndroidとiPhoneでは操作手順が異なりますので、お使いの端末に合わせて以下の手順をお試しください。
【Android】
1.Google Chromeのアイコンをタップして開きます。画面右上にある縦三点リーダー(縦に並んだ三つの点のこと)をタップします。

2.表示されたメニューから「閲覧履歴データを削除」をタップします。

3.「その他のオプション」をタップします。

4.表示された画面で「閲覧履歴」にチェックが入っていることを確認してください。チェックが外れていると履歴が削除されません。また、「過去1時間」をタップして、削除する期間を選んでください。

5.画面下部の「データを削除」をタップすると削除完了です。
【iPhone】
1.Google Chromeのアイコンをタップして開きます。画面右下にある三点リーダー(横に並んだ三つの点のこと)をタップします。

2.出てきたメニューから、「閲覧履歴データの削除」をタップします。

3.メニューが出るので、「過去15分」をタップすると、「過去1時間」「過去24時間」などから削除したい期間を選べます。

4.「閲覧履歴データ」をタップします。

5.次の画面で「閲覧履歴」にチェックが入っていることを確認してください。チェックが外れていると履歴が削除されません。画面右上の「確認」をタップすると、前の画面に戻ります。

6.画面下部の「データを削除」をタップすると削除完了です。

この方法では、Google Chromeの履歴のみが削除されます。Google アカウント全体の検索履歴を削除したい場合は、前述の「Google アプリから削除する方法」を併せてお試しください。
この二つの方法を覚えておくと、アプリから検索した場合も、ブラウザから検索した場合も対応できます。
履歴を残さず検索する方法
履歴を削除する以外に、そもそも最初から履歴を残さない方法があります。調べものの内容を他人に見られたくない時や、毎回削除するのが面倒な時に便利です。ここでは二つの方法を、スマホを使った具体的な手順で解説します。
シークレットモードを使う
「シークレットモード」とは、検索や閲覧をしても履歴が残らない特別な画面です。Google Chromeで利用できます。
1.Google Chromeを開き、画面右上の縦三点リーダー(縦に並んだ三つの点のこと)をタップします。iPhoneの場合、三点リーダーは画面右下にあります。
2.メニューから「新しいシークレットタブ」を選びます。


3.画面が黒っぽく変わり、帽子と眼鏡のマークが表示されます。これがシークレットモードです。この状態で検索すると、履歴は保存されません。

※注釈:「シークレットモード」は履歴が端末に残らない機能ですが、勤務先のネットワークやプロバイダ(インターネット接続業者)には閲覧内容が記録される場合があります。完全な匿名ではない点にご注意ください。また、ダウンロードしたファイルやブックマークは保存されます。
Google アプリで一時的に履歴保存を止める
Google アプリには、検索履歴を一時停止する機能があります。これを有効にすると、操作している間の検索が保存されません。
1.Google アプリを開き、画面右上のプロフィールアイコンをタップします。
2.表示されたメニューから「検索履歴」をタップします。
3.「ウェブとアプリのアクティビティに保存」を選びます。

4.「オフにする」をタップし、選択肢「オフにする」を選びます。その後、画面右下に「理解した」が2回表示されるので、それぞれタップしてください。2回目をタップすると設定が完了します。

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オフになると、スイッチが「オンにする」に変わります。一時停止を解除する場合は、「オンにする」をタップします。
一時停止を設定すると、履歴が自動的に保存されなくなります。この二つの方法を知っておくと、削除の手間が減り、気軽に安心して検索できます。
自動で履歴を整理する設定
検索するたびに履歴を削除するのは、手間がかかります。そんな場合に役立つのが「自動削除」の設定です。あらかじめ期間を決めておくと、その期間を過ぎた履歴が自動的に消えていきます。
自動削除の設定方法
以下の手順で設定します。
1.Google アプリを開き、右上のプロフィールアイコンをタップします。
2.メニューの中から「検索履歴」を選びます。
3.「自動削除」をタップします。

4.選択肢をタップし、削除する期間を選びます。その後、「次へ」をタップし、「決定」をタップすれば設定は完了です。

自動削除を活用するメリット
自動削除を設定しておけば、「いつの間にか古い履歴が溜まっていた」ということを防げます。家族とスマホを共有している方にとっては、見られたくない過去の検索が自然に消えるので安心です。
この設定を一度済ませておけば、あとは気にしなくても履歴が自動で整理されていきます。検索をよく使う方こそ、ぜひ試してみてください。安心してインターネットを楽しめます。
最後に
Google検索の履歴は、自分で管理できます。削除する方法に加え、履歴を残さない閲覧や自動削除の設定も覚えておくと安心です。ちょっとした工夫で、毎日のインターネット利用を気持ちよく続けられます。
●監修/三鷹 れい(みたか れい|京都メディアライン・https://kyotomedialine.com FB)
プログラマー。中小企業のDX化など、デジタル分野での支援をしている。主な開発分野はバックエンド・フロントエンド・アプリ。その他、歴史などの人文系にも興味を持つ。











