1人ぼっちになりたくなくて、母親が死去後すぐに同棲、結婚へ
望結さんは母親が亡くなったときは25歳で、当時、後の夫と交際していた。母親が亡くなるまでは母親と2人暮らしをしており、母親の死去後にすぐに同棲をスタートさせた。そして、その1年後に入籍したという。
「同棲は相手からの提案でした。私がちょっと不安定になっていたからだと思います。結婚を前提というものではなく、とりあえず一緒に暮らそうと言ってくれたんです。
一緒に暮らしていくと、親以外に誰かと暮らすというイメージがまったくわかなかったのに、それが現実化していって、この人と結婚したいなって思えたんです。だから、私から早く結婚したいと伝えました。ちゃんとしたプロポーズは相手からしてもらったんですけど、相手の結婚の決断を急がせたのは私です」
夫の実家は埼玉県にあり、2人の家からも比較的近い距離だったことから同棲中から望結さんも交流があった。結婚の挨拶をしたときも喜んでくれたという。
「同棲のときにちゃんと挨拶をしたことはなかったけれど、夫から女性と一緒に暮らすということは伝えてくれていたみたいで、同棲中は義母が私たちの家の様子を見に来たついでに3人で食事をしたり、休みの日に4人で会うこともありました。
結婚すると報告したときも義両親は喜んでくれました。私に親族がいないから結婚式はこじんまりしたいというお願いに対しても、『結婚式は花嫁が主役だから』とすべての要望を汲み取ってもらえました」
結婚後9年で関係は破綻。協議離婚に至った後の2人の関係は良好も、義両親が間に入ってきたことで悪化してしまう。【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。