入籍したわけではないのに、婚約報告は必要なのでしょうか? 婚約した当人だけでなく、親御さんも迷われることかもしれません。

職場では、入籍にあたって、しなければならない手続きが出てきます。したがって、職場などには婚約の報告をしておいた方がいいでしょう。

また、手続きに限らず、周りから祝福してもらうためには、報告の仕方にも気をつけなければなりません。

本記事では、婚約を報告する際の注意点や、相手別に婚約の報告をするタイミング、婚約報告の方法や注意点などについてご紹介します。

目次
婚約報告とは
子どもが婚約報告をするタイミング
婚約報告の方法
婚約報告時の注意点
最後に

婚約報告とは

「婚約報告」とは、交際中の二人の間で結婚の意思が固まり、婚約したタイミングで行なう報告のことです。入籍後に行なう「入籍報告」とは異なり、「近いうちに結婚します」というお知らせになります。

「婚約の段階で周りに報告するのは早いのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、親はもちろんのこと、職場や親戚、友人たちに対して婚約を報告しておくことが、今後のお付き合いを円滑にするためにも欠かせません。

婚約報告をするタイミングや方法は、相手に合わせて行ないましょう。最近主流になりつつあるSNSでの報告や、婚約報告する際の注意点などについて、以下にご紹介していきます。

当人が婚約報告をするタイミング

せっかく婚約したことを報告するなら、周りから祝福してもらいたいですよね。ここでは婚約報告する際に気をつけたい、相手別の婚約報告のタイミングを解説します。

親への報告

親への報告はプロポーズが終わってすぐ、プロポーズがない場合は子どもたちの間で結婚の話が具体的に確定したタイミングで行ないます。

親への報告は、正式な婚約への初めのステップ。親としては、結婚する相手に気になる点があればここで結婚を反対したり、相手がどんな人なのか質問をする機会にもなるので、親子間でしっかりと話しておくことが肝要です。

報告を受けたら親は子どもに、主に「二人の結婚の意思が固まっていること」「相手の詳細」を確認し、問題がなければ子どもたち二人で挨拶に来る日程を調整します。

婚約した当人は、あくまで「婚約したから」と事後報告ではなく「結婚を認めて欲しい」と親にお願いする姿勢でいることが重要です。

友人への報告

中にはプロポーズが終わったら親よりも先に、仲の良い友人に婚約報告する方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的に、友人へ報告するタイミングは、親への婚約報告を終えた後になります。

親しい友人が数人いるグループの場合は、できるだけ同時に報告することが重要です。理由としては、時間が経ってから知らされたり、人づてに婚約の話を聞いていたら「直接知らせてくれなかった……」「友達として重要視されていないのかな?」などと、要らぬ波風を立ててしまう可能性があるからです。

同じグループの友人に同時に報告することが難しい場合は、「直接報告したいから、まだ言わないで欲しい」などと伝えておくのが無難です。直接報告したほうが、相手も喜んでくれるでしょう。

職場への報告

職場で婚約を報告する際は、まず直属の上司に伝えるのがマナーとされています。入籍すると、ほとんどの職場で手続きが発生します。入籍の日程が具体的に決まったら、できるだけ早めに報告を済ませましょう。

順番的には

・直属の上司
・同じ部署の先輩
・同僚

の順に報告するのが一般的です。しかし、仕事のタイミングなども関わってくることなので、上司と相談してから周りへの報告のタイミングの指示を仰ぐのがベストと言えます。

親族

日頃から付き合いがある親族であれば、「結納」や「両家顔合わせ食事会」が終了し、正式に婚約した後のタイミングで報告するのが良いでしょう。結婚式に親族を招待する場合は、遅くとも式の三か月前までには報告をします。報告は、親・本人のどちらからでも問題ありません。一般的には、親経由で報告することが多い印象です。

普段から特に付き合いのない親族には、お祝いなどできるだけ相手に気を遣わせないためにも、結婚式や入籍が終了してから結婚通知状を出す対応でも問題ありません。

婚約報告の方法

婚約報告にも様々な手段があります。相手や状況に合わせた方法で報告しましょう。

対面で

可能であれば、親しい人には対面で報告することがベストだと言えます。対面での報告は、お互いの時間をとることになりますが、親しい間柄であればお互いの顔を見ながら話したいもの。おめでたい報告に、相手も「直接報告してくれた」と嬉しい気持ちになることでしょう。

電話で

顔が見えない電話での報告で気をつけたいのは、一方的に話してしまうこと。婚約報告という目的で電話をしていても、まずは相手の状況や体調などに気を遣う姿勢が必要です。

SNSで

最近では、婚約に限らず、入籍や結婚、妊娠や出産まで様々な報告にSNSを使う人が増えてきています。

友人が多い場合、個別連絡は大変なのでSNSは大変便利な手段です。しかし、今後のお付き合いのためにも、関係が深い人たちには、電話や対面などで直接報告することを心がけましょう。婚約したことに舞い上がり、周りへの報告の前にSNSにアップする人もしばしば見受けられますが、投稿するなら全員への報告がひと段落してからのタイミングをおすすめします。

また、残念ながら多くの人と繋がっているSNSでは、婚約報告を見た全ての人が祝福してくれるとは限りません。相手との関係性や、投稿を見た人が辛い心理状況にいる場合など、投稿を見た人がネガティブな気持ちを抱いてしまう場合もあります。

SNSで報告した場合は、そのようなケースがあることを頭に置いておきましょう。

婚約通知状を出す

婚約通知状とは、ハガキなどの方法で婚約をお知らせするものです。婚約通知状を出すのは基本的に挙式に招待する方のみになるので、挙式日やおおよその時期等を記載しておくと良いでしょう。

子どもたちと関係が深い人に関しては、子どもたち自身の名前でハガキを出します。親戚など、親の方が関係が深い人たちに関しては、それぞれの親の名前でハガキを出すことが一般的です。

婚約報告時の注意点

婚約報告はおめでたい話ではありますが、度がすぎると相手からは嫌がられます。ここでは、婚約報告時に気をつけたい点について、ご紹介します。

自慢話

婚約指輪のブランドの話や結婚相手の仕事や実家に関する経済的な話など、聞かれてもいないのに話すと、「自慢話」と受け取られてしまうことがありますので、注意が必要です。

未婚の人たちに対するマウント

未婚の人たちに対して「自分は先に結婚するから」というようなニュアンスの報告をすると、上から目線だと捉えられることもあります。結婚のタイミングに、勝ち負けはありません。言葉を選んで、報告しましょう。

最後に

婚約報告にも様々な手段やタイミングが存在します。普段からお世話になっている人と今後も長いお付き合いをするためにも、マナーを守って婚約報告しましょう。

監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/

構成・執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
https://kyotomedialine.com FB

 

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