Googleを使って検索すると、検索結果にはテキスト・リンク・画像・マップなどのさまざまな情報が表示されます。
Googleの3D表示とは、そんな検索行為を楽しくしてくれる機能のことです。これにより、検索したものを3Dや拡張現実(以下、AR)で表示することが可能になります。通常の検索結果ではテキストや画像などが表示されますが、Googleの3D表示では、臨場感あふれる3Dモデルを体験できるようになるのです。とりわけ動物などを調べる場合は重宝することでしょう。
この記事では、そんなGoogleの3D表示について概要や手順などを解説します。
目次
Googleの3D表示とは?
検索したものを3Dで表示するには?
3Dで表示できるもの一覧
3Dで表示ができない場合はどうする?
最後に
Googleの3D表示とは?
Googleの3D表示は、Googleから提供されている検索に関連する機能の一つです。Android・iPhoneといったスマートフォン(以下、スマホ)を使って一部の検索結果を3Dモデルで表示し、ARとして体験することが可能。検索物にもよりますが、生き物ですと動いたり、鳴いたりします。検索物がどのようなものであるのかを、よりリアルに体感できるのです。
3D表示されるのは、哺乳類・恐竜・水中の生き物・鳥・ペット・歴史的建造物・キャラクター・人体の器官・植物の細胞組織など、多岐にわたります。
検索したものを3Dで表示するには?
では、実際に検索したものを3Dで表示するにはどうすればいいのでしょうか?
Android・iPhone等のスマホでGoogleアプリを起動。そして、動物・場所・専門用語などを検索します。
検索した対象物にもよりますが、3D表示に対応したものであればリンクが表示されるので、それをタップしましょう。すると、立体的な対象物が表示されます。
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この3D表示物は、画面の上で2本の指をつまむように動かしたり、開くように動かしたりすることで拡大・縮小が可能。さらには、対象物を下から見上げたり、上から眺めたりすることもできるのです。これによって、対象物の全体像をより正確につかめるようになります。
さらには、ARとしてまるでそこに実在するかのように、部屋のスペースなどに表示させることも可能です。画面下にある「周囲のスペースに表示する」を選ぶと、スマホのカメラが起動します。何もないスペースにカメラを向けて、ゆっくりとスマホを動かすと、そこに検索物が出現。
周囲にあるものと大きさの比較ができるため、検索物が実際にどれほどのサイズであるのかを実感できるでしょう。
3Dで表示できるもの一覧
3D で表示できるものは全てではありませんが、かなりの数のものが3D表示に対応しています。動物をはじめ、アニメのキャラクター、昆虫、恐竜、宇宙船、遺跡などが3D 表示に対応しているようです。3D で表示できるものを一部紹介します。
陸の動物
トラ・ジャイアントパンダ・ヒグマ・犬・ペンギン・ライオンなどが3Dで表示することが可能です。大型動物を実物と同じスケールでAR表示すると、かなりの迫力があります。
水の生き物
マガモ・ウミガメ・ホホジロザメなどが対応しています。ARなので、サメが空中を泳ぐという光景を見ることが可能です。
文化遺産など
グロット・ショヴェ(フランス先史時代の洞窟壁画がある)、チチェン・イッツァ、東京タワーなどが3D 表示に対応しています。動物に比べると、動きはないようです。
なお、注意点として、検索物によってはGoogleで検索しても、3Dイメージが検索結果にすぐに表示されないことがあるかもしれません。その場合、3D表示の下に水平スクロールバーがあり、ここに関連する他の3Dモデルが表示されていることがあります。そこからお目当ての3Dモデルを探してみてください。
3Dで表示ができない場合はどうする?
検索結果を3D表示するには、一定の条件が必要です。Androidならば「Android 7」以降の端末である必要がありますし、iPhoneならば「iPhone 6s 」以降・「iOS 11」以降の端末である必要があります。また、デバイスがARをサポートしているかも確かめてみてください。
他にも、Googleアプリのアップデートもしくは再インストール、Googleアプリのキャッシュのクリア、端末の再起動などを試してみてください。
最後に
テキストや画像だけの検索結果では、そのものの全体像を把握できないこともあるでしょう。そんなときは、3D表示やAR機能を活用することで、多方向から観察したり、他のものと大きさを比較したりすることで、実際の雰囲気などをよりリアルに感じ取ってください。より一層、検索するのが楽しくなりそうですね。
●構成・執筆/三鷹 れい(みたか れい|京都メディアライン・https://kyotomedialine.com FB)
プログラマー。中小企業のDX化など、デジタル分野での支援をしている。主な開発分野はバックエンド・フロントエンド・アプリ。その他、歴史などの人文系にも興味を持つ。