結婚式の二次会には、夫の未来の妻がいた

半年離れていた原因は相手の浮気。ヨリを戻すつもりはなかったが、夫の他に誰もいなかったと一花さんは振り返る。

「出張先で知り合ったキャバ嬢と連絡を取り合い、関西から東京まで呼んで浮気していたんです。ほんの少しだけ別の場所に行っただけで誘惑にも勝てないような男、私から振ってやったんです。

あまりにも悔しくてそこから友人に合コンを開いてもらったり色々出会いの場に行ったりしたんですけど、何もなくて。やり直したいと言われたときに、もう私を気に入ってくれる人なんてこの人だけなんだろうなって思って受け入れました」

結婚式の二次会はお互いの仕事仲間や学生時代の友人、そして2人が出会ったアルバイト先の友人を招待。その中に夫の再婚相手となった女友達も参加していたという。

「披露宴はお互いの会社の人が多かったのですが、二次会として多くのバイト仲間を招待していました。ここが出会いの場でしたし、結婚したときはバイトをやめて6年以上が経っており、頻繁に遊ぶような人はいませんでしたが、お互いの共通の友人が多かったので。

結婚式後からまた交流を取るようになった子もいて、その中に夫の未来の妻がいたんですよ」

結婚生活は付き合っていたときと同じく、浮気を疑うような日々だったという。決定的になったのは夫の会社に勤める派遣社員との浮気。急な出張などの外泊が増えたことで携帯を確認したところ、真っ黒だった。

「怪しいなと思うのは数えきれないほどありました。でも、疑いを決定にはしたくなくて、もやもやするけど確かめなかったんです。どうしても我慢できずに勝手に携帯を見たときは、あまりにも出張や残業、飲み会での朝帰りが続いたから。

浮気が確定した後すぐに夫を叩き起こして泣き叫び、夫は土下座。目の前で相手の女に電話をかけさせて、翌日には3人で会いました。2人は口裏を合わせたように謝罪と二度と会わないというばかりでした」

夫婦で何度も話し合いを重ねて浮気を許した、はずだった。しかし、そこから以前のような夫婦関係を築くことはできずに1年間の仮面夫婦期間を経て離婚へ。夫はその約8か月後に共通の友人と再婚した。【~その2~に続きます】

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

1 2

 

関連記事

ランキング

サライ最新号
2024年
5月号

サライ最新号

人気のキーワード

新着記事

ピックアップ

サライプレミアム倶楽部

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

公式SNS

サライ公式SNSで最新情報を配信中!

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE

小学館百貨店Online Store

通販別冊
通販別冊

心に響き長く愛せるモノだけを厳選した通販メディア

花人日和(かじんびより)

和田秀樹 最新刊

75歳からの生き方ノート

おすすめのサイト
dime
be-pal
リアルキッチン&インテリア
小学館百貨店
おすすめのサイト
dime
be-pal
リアルキッチン&インテリア
小学館百貨店