取材・文/ふじのあやこ

厚生労働省が発表した「令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)」では、2020年度の婚姻件数は 52万5490組、離婚件数は19万3251組。婚姻件数、離婚件数ともに前年よりも減少しているものの、今もどこかで夫婦が誕生して、夫婦が他人になっている。日本の非婚化がメディアなどで多く取り上げられているが、今回は離婚を経験後に再び家族を求める人たちに、その理由を伺っていく。

「離婚してすぐのタイミングで元職場の同僚男性と頻繁に連絡を取り合うようになりました。もちろん婚姻中に関係はなかったものの、すぐに異性として意識してしまったので、一緒に面倒を見てくれる母親にも言えない後ろめたい気持ちがずっとあって。付き合うまでに3年以上かかりました」と語るのは、沙理さん(仮名・38歳)。元夫とは子どもが生まれて1年に満たない時期に離婚に至った。

冷め切った関係だった両親。私たちもそんな夫婦になった

沙理さんは神奈川県出身で、母親との2人家族。両親は沙理さんが20歳で社会に出たタイミングで離婚。長い家庭内別居生活を送っており、自身が両親のお荷物になっていると感じることも多かった。

「物心ついた頃からずっと両親はケンカも何もない状態でした。ただ一緒に住んでいるだけ。父は社会的な体裁のため、母親は専業主婦だったので私のために、というかお金のために一緒に暮らしていました。

中学生の頃に『もう離婚したら?』と母親に言ったことがあるんですが、『ここまで我慢したんだから。あなたが大人になったらね』と言っていました。この言葉が、“離婚できないのは娘のせい”という風に聞こえてしまって、それ以上は何も言えませんでした。

私は短大へ進学、その卒業を待って両親は離婚しました」

元夫とは同じ高校出身で卒業後から付き合いだし、28歳のときに妊娠が発覚。妊娠が発覚したときにはすでに仲は冷め切っていたものの、子どものために結婚に至ったという。

「高校のときの同級生で、卒業後に何人かで定期的に集まっている中の1人でした。在学中は特に仲良くなかったんですけど、共通の知り合いから誘われて集まりに参加するようになり、知り合いました。

仕事を始めて1年後には同棲するようになったんですが、お互い若いこともあって結婚なんて意識していませんでした。付き合う中で相手に浮気をされて何度も別れようと思ったこともあったし。

付き合いが長いと最初はケンカしていたことでもやがて怒るだけムダという思考になる。だから別れたほうがいいんだろうなって思いつつ、ズルズルと惰性で付き合っていたときに妊娠が発覚して。相手に伝えると、『じゃあ結婚しようか』と言ってくれて、私も結婚するのが当たり前だと思って結婚しました」

【「結婚したら変わってくれる」という希望はかなわなかった。次ページに続きます】

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