Google検索は今や、検索エンジンの主流として世界的に大きな地位を占めています。画像や音声で検索できる他、言語や期間での絞り込みなど機能も豊富。「グーグル先生」「ググる(Google検索で検索すること)」という言葉もあるほどです。
そんなGoogle検索ですが、実はウラ技があるのです。検索結果を絞り込むような便利系コマンドから、遊べるようなゲーム系コマンドまでさまざまなコマンドが準備されています。
この記事では、そんなウラ技コマンドについて解説していきます。ブラウザはGoogle Chromeでの動作確認になります(2022年11月時点)。
目次
便利系コマンドについて
ゲーム系コマンドについて
面白いウラ技コマンドについて
最後に
便利系コマンドについて
主に、検索する時の条件を調整できるコマンドです。両方のキーワードを含む、あるいは片方だけを含むといったような検索ができるようになります。
「AND」検索
キーワードの間にスペースを入れて検索することで、両方を含む検索結果を表示できます。キーワードが多すぎると、検索結果に一部のキーワードが含まれないこともあります。
例えば「インド ペルー」と検索すると、「インド」と「ペルー」の両方を含む検索結果が出てきます。
「OR」検索
キーワードの間に「OR」を挟んで検索することで、どちらかのキーワードだけを含む検索結果が表示されます。
例えば、「インド OR ペルー」と検索すると、「インド」か「ペルー」を含むサイトが検索結果にヒットします。
なお、小文字の「or」だと、両方のキーワードを含むサイトが検索されました。大文字で「OR」と検索しなければ、「OR」検索は有効にならないようです。
完全一致
キーワードをダブルクォーテーション「”」で括って、検索すると完全一致の結果が得られます。
「”国名や地名・建物名をクリックすれば”」で検索したところ、それを完全一致で含む記事がヒットしました。もし、ダブルクォーテーションがなければ「地名」や「建物名」だけを含むサイトもヒットします。
サイト内を検索
「site:サイトのURL キーワード」で検索すると、そのキーワードでサイト内を検索できます。検索機能がないサイトで、特定のキーワードで調べる時に便利です。
例として、「site:https://serai.jp Google活用基本のき」で検索したところ、当シリーズの記事がヒットしました。
類似サイトを検索
「related:サイトURL」で検索すると、そのサイトと分野が同じようなコンテンツのサイトが検索結果にヒットします。ある会社のサイトURLで検索すると、同業他社のサイトがヒットする、といったようなもの。サイトURLによっては、検索結果が出ないこともあります。
例として、「related:https://www.google.com」でGoogleの類似サイトを検索すると、他社の検索エンジンなどが表示されました。
拡張子を指定して検索
「filetype:拡張子名 キーワード」で検索すると、キーワードに関連する拡張子ファイルがヒットします。拡張子名には、「pdf」「xlsx(エクセル)」「docx(ワード)」などを指定。
試しに、「filetype:pdf 奈良」および「filetype:xlsx 奈良」で検索すると、奈良に関するPDFおよびエクセルのファイルが表示されました。
タイトルでの単一キーワード検索
「intitle:キーワード」で、そのキーワードをタイトルに含むサイトがヒットします。
試しに、「intitle:Google活用基本」で検索したところ、該当するキーワードがタイトルに含まれるサイト(当シリーズ)が出てきました。
タイトルでの複数キーワード検索
「allintitle:複数キーワード」で、全てのキーワードをタイトルに含むサイトがヒットします。一方、「intitle:キーワード」は一つのキーワードでの検索になります。
例として、「allintitle:インド コロンビア」で検索すると、両方がタイトルに含まれるサイトがヒットしました。
キーワード でのURL検索
「inurl:キーワード」で、URLにそのキーワードを含むサイトを検索します。なかには、URLに日本語を含むサイトもあります。よって、キーワードには日本語も指定できるのです。
例として、「inurl:serai.jp」で検索すると、URLに「serai.jp」が含まれるサイトがヒットしました。
ランダムな数値を生成する
「rng」と検索すると、ランダムな数字を生成するツールが表示されます。最小値、最大値は変更でき、マイナスを指定することも可能。ルーレットなどに使えそうです。
「rng」とは、「random number generator」の略になります。
インターネット速度テスト
「インターネット速度テスト」と検索すると、利用しているインターネットの速度をテストできる画面が表示されます。高速かどうか、またどれくらいのことができるのかを教えてくれるのも嬉しい点ですね。
ゲーム系コマンドについて
ウラ技は便利系のコマンドだけではありません。ゲームで遊べるようなコマンドも準備されているのです。以前は、「スーパーマリオブラザーズ」の定番であるコイン音で遊ぶこともできました。
パックマン
「パックマン」と検索すると、パックマンのゲームが表示されます。「プレイ」を押すと、ゲームが始まります。
三目並べ
いわゆる「〇×ゲーム」。「tic tac toe」と検索すると、ゲームが表示されます。プレイ画面左上にある「難易度」で難易度を低中高から選ぶ以外にも、友達と対戦することができますよ。
面白いウラ技コマンドについて
最後に面白い仕掛けのコマンドを紹介します。面白いのですが、知らなければ一瞬何が起こったのかわからなくなる気持ちになります。人によっては「怖い」「ホラーだ」と感じることがあるかもしれません。
一回転
「一回転」と検索すると、画面が一回転します。
ページが崩れる
「google gravity」と検索、一番上に出たサイトに遷移すると、画面が崩れていきます。
最後に
検索の精度を高めるコマンドから、面白いコマンドまで、興味深いウラ技はまだまだあります。一度、試されてみてはいかがでしょうか。新しい世界が見えてくるかもしれません。
●構成・執筆/三鷹 れい(みたか れい|京都メディアライン・https://kyotomedialine.com FB)
プログラマー。中小企業のDX化など、デジタル分野での支援をしている。主な開発分野はバックエンド・フロントエンド・アプリ。その他、歴史などの人文系にも興味を持つ。