遺伝子解析サービスのゲノムデータをもとにした「血液型 都道府県ランキング」
なぜか気になってしまう血液型。
ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスでは、利用者の中から20,000人以上のゲノムデータを用いて、2つの遺伝子型(「SNP:rs8176746」と「SNP:rs8176719」)を解析し、血液型を分類(※1)しました。
遺伝子解析では、一般的なABO血液型検査(※2)ではわからない6つの血液型(AA、AO、BO、BB、OO、AB)を調べることができます。
今回の調査では、A型、B型、O型、AB型の4つの血液型に分類し、それぞれに該当する人の推定割合を都道府県別に算出し、数値化しました。
上記の解析結果より、A型の人の割合が相対的に高い都道府県は、1位 鳥取県、2位 熊本県、3位 滋賀県、4位 長崎県、5位 岡山県という結果になりました。上位には九州や中国、近畿エリアなど西日本の県が多くなりました。
一方、B型の人の割合が相対的に高い都道府県は、1位 宮城県、2位 山形県、3位 和歌山県、4位 青森県、5位 岩手県という結果になり、東北エリアの県が上位を占めています。東日本の県が相対的に高く、A型と逆の結果となりました。
また、O型の人の割合が相対的に高い都道府県は、1位 岩手県、2位 島根県、3位 福井県、4位 佐賀県、5位 秋田県という結果になりました。A型やB型のように特定エリアに偏りはなく、全国に広がっていることが見受けられます。
AB型の人の割合が相対的に高い都道府県は、1位 高知県、2位 石川県、3位 鹿児島県、4位 群馬県、5位 鳥取県という結果になりました。AB型もO型と同様に特定のエリアに偏りは見られませんでした。
※1 根拠とする文献:Risch HA, Lu L, Wang J, et al. ABO blood group and risk of pancreatic cancer: a study in Shanghai and meta-analysis. Am J Epidemiol. 2013;177(12):1326-1337. doi:10.1093/aje/kws458
※2 赤血球(抗原)の検査と血清(抗体)の検査を行って、血液型をA型、B型、O型、AB型の4種類に分類します
10位以下のランキングは下記の通りです。
【調査概要】
調査方法:ゲノムデータの解析を元に調査
調査対象:「ジーンクエストALL」、「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」の利用者
対象者数:ゲノムデータ:21,363人
調査時期:2020年5月
調査項目:「SNP:rs8176746」と「SNP:rs8176719」の遺伝子型を用いて、A型、B型、O型、AB型の人の推定割合を都道府県ごとに算出
■「SNP:rs8176746」と「SNP:rs8176719」に関する遺伝子型について
今回対象としている2つの遺伝子型(「SNP:rs8176746」と「SNP:rs8176719」)は、ABO式血液型を決定するABO遺伝子上に存在する遺伝子型です。この2つのSNPの遺伝子型により、からだの中の細胞表面の物質(抗原)が変化し、ABO式血液型が決定されます。今回、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスのゲノムデータをもとに調査した結果、日本人の39.5%がA型、21.6%がB型、29%がO型、9.9%がAB型という結果になりました。
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