取材・文/ふじのあやこ

家族との関係を娘目線で振り返る本連載。幼少期、思春期を経て、親に感じていた気持ちを探ります。(~その1~はコチラ

今回お話を伺ったのは、旦那さまと2人の子どもとの4人暮らしをしている美琴さん(仮名・40歳)。大阪府出身で両親との3人家族。いい大学、大手に就職することが裕福な生活をする条件であると昔から信じ続けている両親の下で育ち、悪い成績を取ったときには手を出されることもあったとか。その干渉は就職後も続き、自身で稼ぐようになってからは親元を離れたい気持ちを大きくしていきます。

「勉強を強いるのは『あなたのため』といつも言われていました。勉強に関しては成績を落とした高校時代が一番厳しくて、高校生活では友人を作ることができずに楽しい思い出なんてひとつもありませんでした。

なんとか有名大学には入れたものの、就職活動はうまくいかずになんとか入れた企業は親から失敗と言われる始末。就職してからもいいところに転職するために資格取得の勉強をしろと言い続けられました。自分でお金を稼げるようになったことで、親から離れたいという思いが強くなっていって」

一人暮らし、退職、結婚。親元を離れると人生は一転した

勤めて2年後に美琴さんは実家を離れます。両親から反対を受けたことで家出に近い状態になり、そのことで両親からの干渉はパタッとなくなったそう。

「一人暮らしの話を出す度に猛反対を受けていたので、家を先に決めて家出に近い状態でした。保証人には父親の弟、伯父さんに頼んだんですが、伯父は自由な人で、堅い父親と折り合いが悪かったので協力してくれると思っていたから。父からすると伯父に頼ったところも裏切りだったのでしょうね。言い合いになることなく、見放されました。

母親は最初は私のことを心配しているようでしたが、『理由もなく娘が一人暮らしを始めるとご近所から何かあったと思われる』とそんなことを言っていましたね」

その1年後には会社を辞めて、美琴さんは一時水商売を始めます。そしてそこで知り合った男性と結婚に至ります。

「仕事は人間関係もうまくいかずに後輩に立場を抜かれたことで気持ちが折れてしまって……。

水商売はつなぎとして始めました。小さなスナックでカウンターに入ってお話するところです。向いていないと思ってはいたんですが、お酒の力を借りるといつもよりも饒舌に話せたんですよ。今まではあまりお酒を飲む機会もなくて自分はお酒が弱いと認識していたんですが、どうやら強かったみたいで二日酔いもほぼありませんでした。

夫はそのスナックで常連のおじさんが連れてきた部下の男性です。何度か食事に行った後に付き合うことになり、その半年後に子どもを授かって結婚しました。結婚することは電話で両親に伝えましたが、祝ってはくれませんでしたね」

【自分の子どもにはそうしたくないとずっと思ってきたのに……。次ページに続きます】

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