コロナ禍を経て、マスク着用が当たり前になり、外出の自粛で人前に出る機会が減ったことから、美容整形手術を受ける方が増えているそうです。
芸能人へ向けられた“整形疑惑”が話題に上ったり、2月上旬には中国人女優の方が、自らが受けた美容整形手術によって鼻が壊死したことをSNSで発信し、その危険性について警鐘を鳴らしました。

そんな話題の美容整形手術( 以下、整形と表記します )ですが、今回は株式会社NEXERが運営する日本トレンドリサーチ(https://trend-research.jp)が、整形を受けたことがある方を対象に、アンケートを実施しました。手術後感じる様々な気持ちについて詳しく聞かせていただきました。

周りからの声は、自身が「成功」と思うかどうかに影響しない

まずは、自身が受けた整形について「成功」だと思うか聞きました。

74.3%が成功だと「思う」と回答しました。
整形を受けた方の多くは、満足していそうです。

整形を受けると手術前とは顔が変わるわけですが、これについて、周りの人に「前のほうが良かった」という旨の発言をされたことがあるか尋ねてみました。

78.4%が、言われたことは「ない」と回答しましたが、一方で2割以上の方は「ある」と回答しています。

こうした周りからの声は、自らの整形の「成功・失敗」の判断に影響するものでしょうか。
回答ごとに集計したところ、自身が成功だと「思う・思わない」の判断に、周りからの声は影響していない結果がわかりました。
もっと詳しく見ていきましょう。

「前のほうが良かった」と言われても、自身では整形が成功だと「思う」方26人に、その理由を聞きましたので紹介します。

ほとんどの人は褒めてくれたし、気づかない人が大半だった。自分が満足して気持ちが明るくなったから。(20代・女性)
すっぴんに自信が持てるようになったから。(30代・女性)
理想の二重に安くできたのですごく満足です!(40代・女性)
モテるようになった。(20代・女性)
相手の言う欠点を感じなかったから。(30代・男性)
自分のコンプレックスだったところがなくなったから満足している。(30代・女性)
お金がかかっているから。(40代・女性)

整形によってコンプレックスがなくなったことから、ご自身のポジティブな気持ちが上回り、周囲のネガティブな声にかかわらず「成功」との判断につながったようです。

半数以上が、他人の整形に「失敗」だと思ったことがある

反対に、他人についてはどのように思うのでしょうか。
整形を受けた(または受けたであろう)人を見て、「これは失敗だ」「手術する前のほうが良かった」と思ったことがあるか聞いてみました。

54.1%が「ある」と回答しました。
自身の整形については「成功」を感じる方が多かったのに対して、他人の整形については「失敗」と感じることは少なくないようです。

6割以上は、整形を受けたことを「隠さない」

整形を受けたことについては、あまり公表しないのがこれまで一般的でした。実際に整形を受けたみなさんは、周りに伝えているのでしょうか。

36%が「絶対に言わない」と回答、6割以上が「言う」と回答しました。このうち8.8%の方は「積極的に言う」そうです。
それぞれの回答の理由を聞いているので紹介します。

「積極的に言う」理由
何でもオープンに言う性格だから。(40代・女性)
こそこそ言われるのは嫌だから。(20代・男性)
別に周りを気にしないから。(30代・男性)
すばらしさを伝えたいから。(40代・女性)

「聞かれれば言う」理由
悪いことではないし、やりたいと思っている人にアドバイス出来るから。(50代・女性)
プチ整形ぐらいなら案外みんなやっているし、そこまで冷たい目で見られないから。(30代・女性)
あえて言うことでも、隠すことでもない。(30代・男性)
隠してもバレると思うので、陰で言われるくらいなら自分で言う。(30代・女性)
お金をかけた普通のことだから(10代・女性)
恥ずかしいことではないと思うので、聞かれたら正直に答えていました。(30代・女性)
恥ずかしさがあるため。自意識過剰で周りの目線を気にしてしまう。(20代・女性)

「絶対に言わない」理由
整形してこの程度と思われるのがはずかしいから。(40代・女性)
あれこれ言われるのがイヤだからです。(50代・女性)
引け目を感じるから。(30代・女性)
白い目で見られるかもしれないから。(40代・男性)

「聞かれれば言う」と答えた方の中には、「恥ずかしいから」と「恥ずかしくないから」という両方の回答が見られました。
両者の回答から、整形に対する“恥ずかしさ”の有無が複雑に見え隠れします。
「恥ずかしくない」を理由として挙げるている方でも、それを挙げること自体が、“一般的には「恥ずかしい」ことと思われている”との認識を表しているようにも感じられました。竹を割るようには判別できない、微妙な心の揺れがあるのは確かなようです。

***

全体を通して見ると、整形を受けたことについては満足しているものの、どこか引け目を感じている方がおられることも感じられる結果となり、一般的には否定的に捉えられている認識を持つ方も少なくないことがわかりました。芸能人への整形疑惑が絶えないことも、軽くは扱われない“デリケートな話題”のせいでしょうか。
一方で整形をおこなうクリニックのCMが頻繁に流れ、公共の場で広告を目にすることも増えました。ハードルが低くなり気軽に受けられるようになった反面、失敗による被害が増えているとも耳にします。
慎重に検討したうえで、やはり整形を受けたほうが良いとご自身で判断できるのなら、手術後も後悔しない選択ではないでしょうか。

調査概要
調査内容:「美容整形手術に関するアンケート」
調査期間:2021年2月17日~28日
集計対象人数:147人
集計対象:事前調査で、『美容整形手術を受けたことがある』『プチ整形なら受けたことがある』と回答した男女

 

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