バツイチ子持ちの幼馴染と28歳のときに結婚
佳代さんが旦那さまと付き合ったのは社会人になってから。学生時代は連絡を取り合っていない時期もあったとか。
「中学で疎遠になって、同じ高校に進学したときに仲良くはなりましたが、お互い別に付き合っている人がいるような状態でした。当時はまったく意識はしていません。相手が彼女と別れる度に私と仲良くなる時期があったんですが、あくまでも友人として。小学生の頃に何度も相手の家に遊びに行っていたので、その延長で高校時代も家に遊びに行っていました。その時から義母は私と仲良くしてくれて。夫には姉がいたんですが、いらない服をくれたりとか一緒にカラオケに行ったこともあります。
付き合ったのは、社会人になった後に飲みに誘われたときに。告白を受けて完全に冗談だと思っていたんですが、その後意識するようになってしまって……という感じですかね」
付き合い始めたのは25歳のとき。その時、旦那さまはバツイチ、離れて暮らす子どもがいたと言います。
「夫の家は小学生の頃には母子家庭で、お金のこともあって高校を卒業してすぐに就職して、職場で出会った年上の女性と22歳のときに結婚していました。いわゆる授かり婚です。そのときはあまり連絡を取っていない時期で、結婚式も親族だけ行ったと連絡が来ただけでした。
離婚はその2年後ぐらいに。奥さんから離婚してほしいと言われたそうです。子どもは離婚してからずっと元奥さんのところで暮らしています」
結婚の決め手は何だったのでしょうか。
「昔から知っている安心感ですかね。社会人になって出会う人って、その人の背景が見えにくいじゃないですか。夫は小さい頃から家族のことも知っていたし、裏表がある人ではないことも知っていました。私も28歳になって適齢期にプロポーズされたということもありましたが。私自身、義母や義姉との仲も良かったので家族になるのもいいかなって。でも、家族になると見過ごせない部分が多々出てくるんですよね……」
近すぎる距離だからこそ義母、義姉との関係は密に。「息子には内緒で」というお金の無心、家族ぐるみの異常な恋愛観が赤裸々になっていく。【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。