大規模改修工事を終えてリニューアルオープンした東京都写真美術館(東京・恵比寿)で、「世界報道写真展」が開催されています。
世界報道写真財団が毎年開いている「世界報道写真コンテスト」の入賞作品を発表する展覧会で、年間を通じて世界45ヵ国約100会場(2015年実績)を巡回し、総計350万人が足を運ぶという、世界最大規模の写真展です。
今回は「世界報道写真コンテスト2016」の入賞作品を紹介する東京展。新聞社・通信社・雑誌社などに属するプロの報道カメラマンたちが、世界で起きている現実を鋭い眼で捉え、圧倒的な力量で表現した受賞作品の数々を展観します。
本展の見どころを、東京都写真美術館・事業企画課普及係広報担当の久代明子さんにうかがいました。
「世界報道写真展は、1955年にオランダで世界報道写真財団が発足した翌年から始まった、ドキュメンタリー、報道写真の展覧会です。今年は128の国と地域から8万点を超える応募作品があり、その中より入賞作品約150点を紹介します。
大賞はオーストラリアのウォーレン・リチャードソン氏が、セルビアとハンガリーの国境を越えようとする男性と子どもを撮影した作品です。日本人の小原一真氏が『人々』の部の組写真1位に選ばれたことも話題です」
時代の深層を切り取った圧倒的迫力の報道写真の数々。ぜひ足をお運びください。
【世界報道写真展2016】
会期/2016年9月3日(土)~10月23日(日)
会場/東京都写真美術館 地下1階展示室
住所/東京都目黒区三田1-13-1 恵比寿ガーデンプレイス内
電話番号/03・3280・0099
料金/一般800(640)円 学生600(480)円 中高生400(320)円 65歳以上400(320)円 ( )内は20名以上の団体料金
開館時間/10時から18時まで、木・金曜日は20時まで、9月9日・10日は21時まで(入館は閉館30分前まで)
休館日/月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館)、9月20日(火)、10月11日(火)
アクセス/JR恵比寿駅東口より徒歩約7分、東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩約10分
取材・文/池田充枝
1989年「サライ」