新着記事

もしお孫さんが「もの」ばかり要求するとしたら、心が満たされていないからです。【人生のおさらいをするために~児童精神科医・佐々木正美さんからのメッセージ】

子どもの心は日々の食事で満たされる【人生のおさらいをするために~児童精神科医・佐々木正美さんからのメッセージ】

新型コロナウイルスで外出自粛、巣ごもり消費で増えたもの、減ったもの

【ビジネスの極意】優秀な若手社員はなぜ退職するのか?

【ビジネスの極意】優秀な若手社員はなぜ退職するのか?

時代を超えて大きな説得力を持つ言葉の数々|『倉本聰の言葉 ドラマの中の名言』

時代を超えて大きな説得力を持つ「倉本聰の言葉 ドラマの中の名言」

【ASD(自閉症スペクトラム)と子育て実態調査】ASD理解ギャップ編|ASDに対する認知・理解の実態とそのギャップについて

その特性が正しく理解されていない「ASD(自閉症スペクトラム)」と子育ての実態

大人女子の半数が「イボに悩んだ」経験あり! 30歳以上の女性が選んだ対処法と理想の対策

(1)ビル・エヴァンス『自己との対話』(ヴァーヴ) 演奏:ビル・エヴァンス(ピアノ) 録音:1963年2月6、9日、5月20日 最初の試みを「3台」で考えたところがじつに大胆。バラードの「ラウンド・ミッドナイト」などはピアノ3台では少々賑やかすぎる感じも受けますが、どうせやるなら狙いは明確に出そうということでしょう。なお、このアルバムはエヴァンス初のグラミー賞受賞作品となりました。

ビル・エヴァンスが3人いる!? 「自己との対話」という挑戦【ジャズを聴く技術 〜ジャズ「プロ・リスナー」への道48】

【瞑想に興味のある女性1,053人に聞きました!】実際に瞑想したことがある?、ない?

瞑想に興味がある女性1,053人に聞いた「瞑想と出会ったきっかけ」

50歳以上は対策が必要⁉ 免疫力を上げるために効果的なこと

味噌カレー牛乳ラーメン

【管理栄養士が教える減塩レシピ】 食事にも牛乳を取り入れて上手に減塩!「じゃがいもとアスパラのグラタン」「味噌カレー牛乳ラーメン」

通販別冊『大人の逸品』最新号はこちら

LINE公式アカウントでも記事を配信中

友だち追加

お気軽に友達追加してください

サライ本誌最新号(クリックで試し読み)

ピックアップ記事

  1. 荒川豊蔵資料館蔵の志野筍絵茶碗 銘「随縁」(荒川豊蔵、1961年)。豊蔵が「再発見」した「美濃桃山陶」の陶片である「筍」と文様が共通する。

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

サライ7月号付録「筋トレチューブ」トレーニング動画公開中!

趣味・教養

「本来、葬式はめでたいもんだよ」(黒澤明)【漱石と明治人のことば120】

sousekiKotobaBanner2

今年2017年は明治の文豪・夏目漱石の生誕150 年。漱石やその周辺、近代日本の出発点となる明治という時代を呼吸した人びとのことばを、一日一語、紹介していきます。

【今日のことば】
「あんた、変な顔をするが、本来、葬式は目出度(めでた)いもんだよ。よく生きて、よく働いて、御苦労さんと言われて死ぬのは目出度い」
--黒澤明

映画界の世界的巨匠、黒澤明は明治43年(1910)東京で生まれた。四男四女の末っ子で、すぐ上の兄・丙午(へいご)に強い影響を受けて育ったという。丙午はその名の通り、明治39年(1906)の丙午(ひのえうま)の生まれ。のちに須田貞明の名前で活動弁士として活躍した。ついでに言っておくと、作家の坂口安吾も同じ明治39年生まれで、本名は丙午だった。

黒澤明は当初は画家志望だった。二科展入選も果たしたが、兄・丙午の自裁などもあって、昭和11年(1936)道を転じて映画界入り。助監督からはじめ、監督11作目となる『羅生門』でベネチア国際映画祭グランプリを受賞した。他にも『七人の侍』『赤ひげ』『椿三十郎』『影武者』など、多くの名作を撮った。

掲出のことばは、その黒澤が晩年に製作した映画『夢』(平成2年)の第8話「水車のある村」の中で、笠智衆演じる老人に言わせた台詞。そこには、黒澤自身の死生観が反映しているのだろう。

劇中、老人はこんな台詞も口にする。

「私達はできるだけ昔の様に、自然の暮らし方をしたいと思っているんだよ。近頃の人間は、自分たちも自然の一部だという事を忘れている。自然あっての人間なのに、その自然を乱暴にいじくり廻し、俺達はもっといいものが出来ると思っている」

驕(おご)ることなく自然とともにある暮らしの延長で、死も恐れずに受け入れていけばいい。そんな思いが読み取れる。

黒澤は一作一生の思いで作品づくりに打ち込むため、1本の映画が完成したあとは廃人のようになって寝込んでしまうことも少なくなかった。この映画『夢』のヒントも、『乱』の完成後、例によって疲れ切って御殿場の別荘で休養している最中に頭に浮かんだという。ロシアの作家ドストエフスキーが人間の見る夢の、常にはあらぬ驚異的な表現力に着目していたのをふと思い出し、それを映画に生かしてみたらどうかと考えついたのである。

一方で、創作のためのメモを記したノートの表紙に、「こんな夢を見た」と大書したことから推察できるように、そこには夏目漱石の『夢十夜』も影響をもたらしていたと見ていいだろう。ご存じのように、漱石の『夢十夜』を構成する10の短篇のほとんどが「こんな夢を見た」で書き出されている。

黒澤は平成10年(1998)88歳で没。彼は若い人たちに向け、こんな励ましのメッセージも残している。

「みんな、自分が本当に好きなものを見つけて下さい。自分にとって本当に大切なものを見つけるといい。見つかったら、その大切なもののために努力しなさい」

文/矢島裕紀彦
1957年東京生まれ。ノンフィクション作家。文学、スポーツなど様々のジャンルで人間の足跡を追う。著書に『心を癒す漱石の手紙』(小学館文庫)『漱石「こころ」の言葉』(文春新書)『文士の逸品』(文藝春秋)『ウイスキー粋人列伝』(文春新書)『夏目漱石 100の言葉』(監修/宝島社)などがある。2016年には、『サライ.jp』で夏目漱石の日々の事跡を描く「日めくり漱石」を年間連載した。

himekurisoseki-3

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 「秋立つや一巻の書の読み残し」(夏目漱石)【漱石と明治人のことば…
  2. 「年の暮れには追憶を、年の初めには希望を」(幸田露伴)【漱石と明…
  3. 「見果てねど はた見あきねど我が夢は 四十余年の夢多き日々」(滝…
  4. 「子供のために一流の文学者が進んで執筆しなければ嘘だ」(鈴木三重…
  5. 最晩年の谷崎潤一郎が愛する風景を詠んだ歌【漱石と明治人のことば3…
PAGE TOP