尚侍への任命と東宮への入内

寛弘元年(1004)11月、妍子は、11歳で尚侍(ないしのかみ)に任じられます。寛弘7年(1010)1月には従二位(じゅにい)に昇進。同年2月20日には17歳で東宮・居貞親王(いやさだしんのう/後の三条天皇)のもとに入内(じゅだい)することに。居貞親王は、妍子よりも18歳年上でした。

これは、父・道長が自身の権力基盤を強固にするための政略結婚でした。

居貞親王
居貞親王

三条天皇の中宮に

寛弘8年(1011)、居貞親王が三条天皇として即位すると、妍子は女御(にょうご)となります。長和元年(1012)2月14日には中宮(ちゅうぐう)に立てられ、正式な皇后となりました。

その一方で、三条天皇は女御・娍子(すけこ、または、じょうし/藤原済時<なりとき>の娘)を道長の意に反して立后させ、一帝二后が並立する形に……。このとき、道長はその儀式を妨害し、三条天皇との対立を深めました。

禎子内親王の誕生と道長の思惑。次ページに続きます

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