30年ぶりの「主人公秀吉」に立ちはだかる難題
A:ここ数年の大河ドラマで制作統括が「歴史好き」をアピールすることはあまり多くはありませんでした。それだけに「推しは秀吉」という松川氏の登場を素直に喜びたいと思います。さて、『豊臣兄弟!』ですが、難題が待ち受けています。今、知られている豊臣秀吉の生涯のベースになっているのは『太閤記』だったり『絵本太閤記』だったりします。これらの中にはどうも史実とはかけ離れていると思われるエピソードも多いのです。
I:史実ではないけれども、水戸黄門の印籠のように、登場しないとすっきりしないという場合もあるかもしれません。
A:そうした難題が立ちはだかりますが、制作統括が秀吉推しの歴史好きということで、「いくらなんでもそれはありえないでしょう」という「越えてはいけない境界線」を熟知していると思われます。それだけに期待大です。
I:重要なのは秀吉役を誰がやるのか、秀吉ファミリーの配役は? というところではないでしょうか。
A:個人的には秀吉役は賀来賢人さんだったらいいなと思っています。
I:え? そんなこと言ってるとまた大外ししますよ。
構成/『サライ』歴史班 一乗谷かおり