紫式部を育んだ平安京に始まり、『源氏物語』所縁の宇治、物語の構想を得たと伝えられる石山寺、藤原宣孝と恋文を交わした越前の地に、紫式部の残り香を求めて旅をする。

越前下向の折、紫式部が歌に詠んだ三尾の崎は現在の滋賀県高島市勝野辺りといわれる。琵琶湖は今も往時と同じ水を湛えている。

父藤原為時が越前守に任官されたことで、越前に下向した紫式部。都から遠く離れた当地で、未来の夫藤原宣孝と交わした歌などが残されている。

時代考証に基づいて造園された平安王朝式庭園のある紫式部公園や、越前和紙で作った為時一行の越前下向行列や往時の食事などを再現して展示する「紫ゆかりの館」は、見どころも多い。

紫式部公園

平安時代の貴族が暮らした屋敷の建築様式、寝殿造を成す、池泉と釣殿、池にかかる反橋などを時代考証に基づき再現した公園。
福井県越前市東千福町369
電話:0778・24・5114(たけふ未来LLP)
園内自由 
交通:JR武生駅より市バスで紫式部公園口下車、すぐ

紫ゆかりの館

紫式部が越前に下向した際の暮らしなどを知ることができる。越前和紙などの土産物も充実。
福井県越前市東千福町21-12
電話:0778・43・5013
入館料:無料
開館時間:9時~17時
休館日:月曜(祝日、振替休日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
交通:JR武生駅より市バスで紫式部公園口下車、すぐ

為時の職場であり、紫式部一家が住んだ越前国衙(こくが)(役所)跡は、解明のため発掘調査が進められている。近く、紫式部に関係する遺物が発見されることに期待したい。

1年ほどを越前で過ごし、ひとり都に戻った紫式部は、翌年、宣孝と結婚。紫式部の生涯で最も幸せだった時期であろう。

本興寺(越前国衙推定地跡)

越前国衙(役所)跡の発掘調査が行なわれる本興寺。境内には紫式部の娘の手植えと伝えられる梅の木がある。
福井県越前市国府1-4-13
電話:0778・22・7459(越前市芸術文化課)
境内自由
交通:JR武生駅より徒歩約10分

【立ち寄り処】ドラマの舞台越前で、紫式部が見た情景を追体験する

光る君へ 越前 大河ドラマ館 (武生中央公園 屋内催事場「しきぶきぶんミュージアム内」)

大津の大河ドラマ館とともに、番組の衣装や小道具などを展示。出演者のインタビューをはじめ、さまざまな映像で大河ドラマの世界を楽しむことができる。

福井県越前市高瀬2丁目27-7-1(武生中央公園屋内催事場「しきぶきぶんミュージアム」内)
電話:0778・22・3016
入場料:600円
期間:令和6年2月23日~12月30日
開場時間:9時~17時(入場は16時30分まで)
休館日:未定(臨時休館あり)
交通:JR武生駅より徒歩約20分

取材・文/平松温子 撮影/奥田高文、小林禎弘

※この記事は『サライ』本誌2024年2月号より転載しました。

『サライ』2024年2月号特集は『「紫式部」を読み解く』。

 

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