第100回大会となる箱根駅伝は、1月2~3日に開催される。これまで出場権は関東の大学に限られていたが、10月14日に行なわれた予選会では全国の大学に門戸を広げた。残念ながら関東以外の大学の出場はかなわなかったが、前回シード権を獲得した10校と、予選会を勝ち抜いた13校の合計23校が出場する。記念大会ということで例年より3校多く、関東学生連合チームの出場はない。
駒澤大学の2連覇はあるか
前回の優勝校である駒澤大学は、出雲駅伝、全日本大学駅伝と、令和4年度の大学三大駅伝で三冠を達成するなど、圧倒的な強さを見せつけた。今回は男子1万mで日本人学生歴代3位をマークした4年生の鈴木芽吹、第19回アジア大会(2023年)で男子5000m6位に入賞した2年生の佐藤圭汰など、盤石な戦力を誇る。
復活の狼煙を上げる伝統校にも注目。出場回数最多97回、優勝回数14回を誇る中央大学は低迷が続いていたが、前回は2位に入り、安定した布陣で優勝候補と目される。予選会を経た東京農業大学は10年ぶり、日本大学も4年ぶりの本戦出場を決めた。
駒澤大学の2連覇が実現するのか。番狂わせがあるのか。正月2日午前8時、東京・大手町に鳴り響く号砲を待ちわびたい。
※この記事は『サライ』本誌2024年1月号より転載しました。