それでは、正解を発表します!
【クイズ1】
手水舎の水を使って手と口をすすぐことを「手水を取る(使う)」といいますが、これは禊を簡略化したものです。備え付けの柄杓を使って行いますが、その作法について正しいものは以下のどれでしょうか。
(1)左手を清める→右手を清める→左手に水を受けて口をすすぐ
(2)右手を清める→左手を清める→右手に水を受けて口をすすぐ
(3)左手に水を受けて口をすすぐ→左手を清める→右手を清める
(4)両手に水を受けて口をすすぐ→右手を清める→左手を清める
正解(1)
『古事記』には伊邪那岐命が死者の国である黄泉の国から帰って来られたときに、身に着けているものすべて脱ぎ、水に浸かって禊祓をし、穢れを落としたと書かれています。これが禊の起源といわれています。
手水を取る作法は、
1)まず右手で柄杓を取り、清水を汲んで左手にかけ、左手を清めます。
2)次に柄杓を左手に持ち替えて、同じように右手を清めます。
3)再び柄杓を右手に持ち、左の手のひらに水を受けて口をすすぎます。
口をすすぐとき、直接柄杓に口をつけてはいけません。すすぎ終えたら、もう一度左手で水を流します。
そして、柄杓置きに柄杓を伏せて置きます。
【クイズ2】
参道を進み、神前に向かうときの礼儀について答えてください。
(1)なるべく参道の真ん中を歩く
(2)なるべく参道の真ん中を避けて歩く
(3)参道をジグザグに歩く
(4)できるだけうつむいて歩く
正解(2)
なるべく参道の真ん中を歩かないようにするのが礼儀です。中央は正中といい、神様の通り道(最も上位の場所)とされているからです。ただ、拝殿でお参りするときは中央に立ってもかまいません。
【クイズ3】
拝礼の基本作法は「2拝2拍手1拝」ですが、この作法のうちの拍手について正しいものを選んでください。
(1)中国から伝来した拝礼作法
(2)鎌倉時代に確立された拝礼作法
(3)江戸時代に確立された拝礼作法
(4)日本古来の拝礼作法
正解(4)
日本のことについて書かれた3世紀末の中国の史書『魏志倭人伝』には、貴人に対して拍手していたことがみえます。また、『日本書紀』には、天皇が即位されるときに、群臣たちが手を打って拝礼したことが記されています。
もともと、拍手は喜びや喝采を表現するものです。この拍手の作法は平安時代に宮中では行われなくなったようですが、神様を拝む際には拍手が用いられてきました。
【クイズ4】
神様は「柱」を単位に、一柱、二柱、と数えます。それでは、お札やお守りを数える単位は何でしょうか。
(1)体
(2)枚
(3)神
(4)札
正解(1)
お札やお守りを数える単位は「体」で、「一体、二体」と数えます。神様については「一柱、二柱」というように「柱」を単位に数えます。平安時代に編纂された「延喜式神名帳」に収録されている神社のご祭神は、「二座、三座」などと「座」を単位に数えられています。ちなみに神輿は「基」で「一基、二基」です。
* * *
いかがでしたか? 比較的、簡単な問題をピックアップしたので、全問正解の人もいたのではないでしょうか。これが解ければ、基本はバッチリ!? もっと難しい問題にチャレンジしてみたい方は、ぜひ神社検定にチャレンジしてみてくださいね!
※神社本庁監修!神社が好きな方や、日本文化をもっと知りたい方のための検定『神社検定(神道文化検定)』(主催:日本文化興隆財団)受検申し込み等の詳細については、下記のサイトをご覧ください。
↓↓↓
http://www.jinjakentei.jp
※問題の出典:『第1回神社検定 問題と解説 参級』(扶桑社)、『神社のいろは 神社検定公式テキスト(1)』(扶桑社)
取材・文/オノハルコ(晴レノ日スタヂオ)