復古調の森乱(演・大西利空)。(C)NHK

ライターI(以下I):日本放送協会から『どうする家康』新キャストの扮装写真が公開されました。羽柴(豊臣)秀長(演・佐藤隆太)、森乱(演・大西利空)、池田恒興(演・徳重聡)、織田信雄(演・浜野謙太)の4名です。まずは、第26回から登場するという羽柴秀長と森乱から紹介しましょう。

編集者A(以下A): 佐藤隆太さんということで、ソフトな風貌の秀長になるかと思いきや、かなりワイルドな風貌になっています。NHKが付与したキャッチが「この弟がいたからこその天下人」。大河ドラマでの秀吉の身内はこてこての尾張弁話者として登場することもありますが、本作ではどのような演出がなされるのでしょう。

I:話し言葉でずいぶん印象が異なりますから、そこは要注目ですね。

A:「この弟がいたからこその天下人」というのもそうですが、この弟の人生があと数年永らえたら、この国の歴史は変わっていただろうと思うと、秀長の人生ががどのように描かれるのか気になりますよね。

秀吉(演・ムロツヨシ)を支えた弟秀長(演・佐藤隆太)。(C)NHK

昭和映画のような復古調の「森乱」

I:そして、森乱です。通常、森蘭丸と称されることの多い信長の小姓です。今回は17歳の気鋭の俳優大西利空さんが演じます。

A:公開された扮装写真を見てびっくりしました。映画産業はなやかなりし頃の「森蘭丸」にそっくりです。具体的に言うと1955年公開の映画『森蘭丸』の4代目坂田藤十郎(当時、中村扇雀)さんの風体に激似です。この復古調の風体に加えて、敢えて「森乱」の呼称を採用したことは何か意味があるのではないかと思料します。

I:どういうことでしょう。

A:「森乱」の呼称で有名なのは『信長公記』本能寺の変のくだりです。ここでは「森乱」の呼称で登場します。

I: 復古調のいでたち、そして「森乱」の呼称。これは『信長公記』の流れを踏襲するかもしれないという予感がしますね 。

A:森乱にNHKがつけたキャッチが「死出の旅まで付き従った信長の小姓」です。どなたが付したかわかりませんが、これもまた復古調です。どういう展開になるのでしょうか。気になってしょうがありません。

I:その「森乱」を演じる大西利空さん。今後が楽しみな俳優さんですね。

そして、池田恒興、織田信雄……

ワイルドな池田恒興を演じる徳重聡さん。(C)NHK

I:続いて、池田恒興役の徳重聡さんです。

A:徳重さんは2020年の『麒麟がくる』では光秀側近の藤田伝吾役で出演しました。今回の扮装は伝吾に比べてかなりワイルドになっています。

I:なんだかこちらも楽しみですね。信長側近からいち早く秀吉に転じ、さらに江戸期には岡山と鳥取で大藩を領する池田家の礎を築いた人物がどう描かれるのか。これも楽しみですね。

A:そして、織田信雄役の浜野謙太さんの扮装も公開されました。

I:浜野さんは、バンド「在日ファンク」のボーカル兼リーダーで、映画『ハチミツとクローバー』に出演して以来、俳優としても活躍している方ですね。

A:今回の扮装写真を見ると、信長の息子というより足利義昭に似た感じがしますね。

I:曲げが立った感じが、ですか? 今日伝わる織田家の末裔は、信雄の子孫がメインになっています。Aさんが編集した『信長全史』には柏原藩織田家の当主・織田信孝さんが登場していますね。

A:はい。柏原藩織田家だけではなく、天童藩織田家の末裔の方にもお目にかかりました。信雄の子孫は今も健在なわけです。

信長の息子信雄を演じる浜野謙太さん。(C)NHK

●編集者A:月刊『サライ』元編集者(現・書籍編集)。歴史作家・安部龍太郎氏の『日本はこうしてつくられた3 徳川家康 戦国争乱と王道政治』などを担当。『信長全史』を編集した際に、採算を無視して信長、秀吉、家康を中心に戦国関連の史跡をまとめて取材した。

●ライターI:三河生まれの文科系ライター。月刊『サライ』等で執筆。『サライ』2023年2月号 徳川家康特集の取材・執筆も担当。好きな戦国史跡は「一乗谷朝倉氏遺跡」。猫が好き。

構成/『サライ』歴史班 一乗谷かおり

 


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