正しい意味を理解し、適切に漢字が使えているのか、疑問を感じることが増えていませんか? 適当に漢字を使ってしまい、気付かないところで「恥をかいている」ということがあるかもしれませんね。

Google先生やデジタルデバイスの出現により、便利になった反面、情報の中身については十分な吟味が必要な時代になっております。あなたの“漢字の知識”は確かでしょうか? もう一度、確認しておいても良いかもしれません。

「脳トレ漢字」第107回は、「外題」をご紹介します。「外」の「題」とは一体何のことを指しているのでしょうか?

脳トレ漢字の動画を見ながら“読んで書く”ことで、記憶力を鍛えながら、漢字への造詣を深めてみてください。

「外題」はなんと読む?

「外題」という漢字、読み方に心当たりはありますか?「がいだい」ではなく……

正解は……
「げだい」です。

『小学館デジタル大辞泉』では、「書物・掛け軸などの表紙に記してある書名・題名」と記されています。現在では「歌舞伎や浄瑠璃の題名」という意味で使われるのが一般的ですが、元々は「書籍の表紙(外)に書かれている題名」という意味で用いられていました。

「外題」の対義語は「内題(ないだい)」です。読んで字のごとく「書物の扉や本文のはじめなど内部に記されている題名」を指します。

また「外題」を用いた四字熟語に「外題学問」があります。こちらは「書名にだけ通じていて内容を知らないこと、うわべだけの学問」という意味です。見せかけだけの学問をあざけって言う表現になります。

「外題」の漢字の由来とは?

「外題」を構成する漢字を見ていきましょう。

書籍の表紙、すなわち「外」に書かれている「題」名であることから、「外題」という字が使われています。「外題」の場合、「外」は音読みで「げ」です。同じく「外(げ)」と読む言葉としては「外道(げどう)」や「外科(げか)」などが挙げられます。

「外」を用いた難読漢字「外つ国」「外郎」

「外題」では「外」は「げ」と読みましたが、「外」には他にも変わった読み方があるのをご存知でしょうか? 最後に「外」を用いた難読漢字をいくつかご紹介します。「外つ国」「外郎」はそれぞれ、何と読むでしょうか?

正解は、順に「外つ国(とつくに)」「外郎(ういろう)」となります。

「外つ国(とつくに)」は「異国、海外」や「畿内以外の国」という意味です。「つ」は、格助詞で「の」と同じ役割をします。つまり「外の国」を指す言葉だといえます。

また「外郎(ういろう)」は「米の粉に黒砂糖などをまぜて蒸した菓子」です。名前の由来となった薬を伝えた「員外郎」という人物からこの字がつけられました。「外」を「うい」と読むのは唐音によるものとされます。

同じ「外」という字でも「げ」「と」「うい」など様々な読み方があることがわかります。

***

いかがでしたか? 今回の「外題」のご紹介は皆さまの漢字知識を広げるのに少しはお役に立てたでしょうか? 一つの漢字を少し詳しく知ることで、日本語の幅広さを感じられるのではないでしょうか。

来週もお楽しみに。

文/トヨダリコ(京都メディアライン)
アニメーション/鈴木菜々絵(京都メディアライン)
HP:https://kyotomedialine.com FB

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