それでは、正解を発表します!
【クイズ1】
江戸時代にひろく用いられた小型細工物のひとつに、根付があります。では、この根付とはどのようなものでしょう?
(い)髪飾りとして利用したかんざしのようなもの
(ろ)着物の襟に付けて、胸がはだけるのを防ぐもの
(は)たばこ入れや印籠の緒端につけて、帯から落ちるのを防ぐもの
(に)下駄や草履の鼻緒が切れないように補強するもの
正解(は)
たばこ入れや印籠を腰から下げるのは和服にポケットがなかったためだが、男性のファッションとしても流行した。そのため様々な大きさや形の根付けが作られた。中にはからくり仕掛けのものもあったのだとか。
【クイズ2】
七代目市川団十郎の定紋「三升」を崩した柄で、「三筋格子」といわれるものは、次のうちどれでしょう?
正解(に)
三升格子、団十郎格子ともいわれる。歌舞伎役者は舞台の衣装に自分独自の模様を用いることがあり、人気役者の模様は街中でも大流行した。7代目市川団十郎は、寛政から安政期まで活躍。幅広い役柄をこなし、人気を誇った。
【クイズ3】
右の絵は、鳥居清長の「当世遊里美人合 たち花」に描かれた芸者の姿です。では、このような左右に大きく張り出した髪型を、何と呼ぶでしょう? 安永期(1772~81)頃に流行した髪型です。
(い)島田髷
(ろ)勝山髷
(は)兵庫髷
(に)灯籠鬢
正解(に)
灯籠鬢は明和・安永期に遊里で流行した髪型。左右の鬢の中にくじらの骨型でつくった鬢差しを入れて張り出させ、毛筋が透けて見えるよう工夫した。鳥籠の様子にも似ているので、鳥籠鬢ともいう。
【クイズ4】
江戸時代には様々な衣服の文様が考案され、型染によって広まっていきました。では、次のうち「弁慶縞」と呼ばれる文様は、どれでしょう?
正解(に)
弁慶縞は弁慶・弁慶格子ともいい、衣服に用いる縞柄のひとつ。石畳模様を濃淡縦横に織ったり染めたりした柄である。
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いかがでしたか? 最後の2問は江戸検定1級からの出題でした。かなり難しかったかもしれません。全問正解した人は自信を持ってくださいね!
※問題の出典:『第3回江戸文化歴史検定(2008年度) 江戸検 出題問題公式解説集』
取材・文/オノハルコ(晴レノ日スタヂオ)