各藩の大名の経済力を抑える意味もあって始まった参勤交代。国元と江戸を行ったり来たりするのには時間もお金も相当かかったといいます。
大名行列には多くの藩士が随行していました。中には、数年の間江戸に常駐し、今でいう単身赴任をしていた人もいたそうですよ。
というわけで今回は参勤交代に関するクイズを4問、「江戸文化歴史検定」(通称・江戸検)の過去問題からピックアップしてみました。ぜひ挑戦してみてください。
【クイズ1】
藩士が江戸屋敷で勤務することを「江戸勤番」といい、いくつかの勤務形態がありました。では、参勤のため出府する藩主に従って江戸へ出てきて、到着後すぐに帰国した人たちを、何といったでしょう?
(い)江戸詰
(ろ)定府
(は)立帰り
(に)留守居役
【クイズ2】
幕府は、大名が将軍の家臣としての忠誠を示す臣従儀礼として、参勤交代を制度化しました。では、自身が将軍となって江戸城に入る前に、大名として東海道を通って参勤したことがあるのは、次のうち誰でしょう?
(い)6代将軍徳川家宣
(ろ)8代将軍徳川吉宗
(は)14代将軍徳川家茂
(に)15代将軍徳川慶喜
【クイズ3】
大名行列が往来を通り過ぎるとき、前方の先払いが「下にー、下にー」という声で沿道の人を平伏させていましたが、これはすべての大名に許されていたわけではありません。では、公に認められていた家は、次のうちどれでしょう?
(い)御三家
(ろ)老中をつとめたことのある大名家
(は)国持格の大名家すべて
(に)3万石以上の大名家すべて
【クイズ4】
参勤交代は、寛永12年(1635)に制度化されたといわれますが、なかには参勤交代をせず、江戸に定府していた藩がありました。それは次のうちどの藩でしょう?
(い)松前藩
(ろ)対馬藩
(は)尾張藩
(に)水戸藩
以上、4問です。いかがでしょうか?