江戸の遊郭の代表格といえば吉原。艶やかで美しい花魁がしゃなりしゃなりと練り歩く花魁道中が有名ですが、そのウラ側については知らないことが多いのではないでしょうか。また、幕府公認の吉原以外の遊郭はどうなっていたのでしょう。
今回は、「江戸文化歴史検定」(通称・江戸検)の過去問題から、江戸時代の遊郭のウラ事情についてのクイズを集めてみました。
吉原といえば艶やかで美しい花魁。当時も、浮世絵や小説のモチーフになり、「一度は会ってみたい」と多くの人が憧れを抱いていました。しかし、華やかな吉原や花魁と聞いてその姿のイメージはできても、遊郭の様子や生活、そして吉原以外の遊女については知らないことが多いのではないでしょうか。クイズを通じて、彼女たちの一面を少しだけ見てみませんか?
全4問です。さて、あなたは何問解けますか?
【クイズ1】
吉原に通うためにこの舟に乗るとき、揺れても舟べりにつかまらないのが通人とされた、高速が自慢のひとり漕ぎの舟は何でしょう?
(い)魚頭舟
(ろ)槍先舟
(は)鳥嘴舟
(に)猪牙舟
【クイズ2】
吉原は江戸で幕府が営業を許可していた唯一の遊郭です。吉原では格の高い遊女を「花魁」と呼んでいましたが、その語源といわれているのはどれでしょう?
(い)妹分の遊女たちが「おいらの姉さん」と呼んでいたのが縮まった
(ろ)ベテランで年齢のいった「老いらく」の遊女だったから
(は)ポルトガル語の「女神」を表わす言葉がなまった
(に)オランダ語の「天国」を表わす言葉がなまった
【クイズ3】
吉原では、春になるとある植物をわざわざ持ってきて、仲の町のメインストリートに並べ、客の目を楽しませました。その植物は何でしょう?
(い)梅
(ろ)桃
(は)桜
(に)椿
【クイズ4】
遊里としても繫栄した宿場町・品川。「品川の客にんべんのあるとなし」という川柳は、旅人以外にも多くの客がきていたことを表わしています。では、その客層は「侍」と誰でしょう?
(い)医者
(ろ)漁師
(は)大工
(に)僧侶
以上、4問です。いかがでしょうか?