写真・文/矢崎海里
さんまに新米、きのこやさつまいもなど、秋は特に旬の食材が豊富ですが、忘れてはいけないのが果物。
柿や栗、ぶどうなど果物売り場も色とりどりの食材で賑わっています。
今回はみずみずしく、シャリシャリとした食感が特徴の梨を使ったレシピをご紹介します。
ほどよい爽やかな甘さは、料理との相性もぴったり。
ただ食後のデザートとして食べるだけではもったいない!
今年の秋は、旬の梨を食卓にも取り入れてみませんか。
豚肉の梨生姜ソース
【材料】(1人分)
豚ロース 1枚(100g)
梨 1/4個
生姜(チューブ可) 大さじ1/2
酒 小さじ1
醤油 小さじ1
サラダ油 少々
【作り方】
1.梨はすりおろし、生姜、酒、醤油と合わせておく。
2.豚肉は包丁の刃先で筋切りをする。
3.1のたれに豚肉を数時間漬ける。
4.油を熱したフライパンに豚肉を入れ、両面焼き火を通す。漬けだれは取っておく。
5.豚肉を取り出し、食べやすい大きさに切る。
6.別の鍋に漬けだれ加熱し、フツフツとしたら火を止め、5の豚肉にかけたら完成。
肉を果物に漬け込むことで柔らかくなる、というのを耳にしたことがある方もいるかと思います。
果物には、たんぱく質を分解する酵素が含まれています。
その働きにより、安くて固い肉もやわらかくする効果があります。代表的な物が酢豚に入っているパイナップル。
パイナップルには果物の中でも酵素の分解力が強く、短時間で肉質を柔らかくする作用がありますが、酸味や甘みが残りやすく、賛否両論ありますよね。
そこで今回は、梨の酵素と爽やかな甘みを使ったレシピをご紹介しました。
梨は市販の焼き肉のたれなどにも使用されているほど、料理と合わせてもクセが無く食べやすい果物です。
食べ頃を過ぎてしまった梨も余すことなく活用できます。
食塩相当量:1.1g
梨とトマトのカプレーゼ風
【材料】(1人分)
梨 1/4個
トマト 1/2個
フレッシュバジル 5枚
オリーブオイル 大さじ1
粉チーズ 大さじ1
粗挽き黒胡椒 お好みで
【作り方】
1.梨は1/4の大きさにカットし、薄切りにする。
2.トマトは1/2にカットし、梨と同じくらいのサイズに薄切りにする。
3.オリーブオイルと粉チーズを混ぜておく。
4.梨とトマト、バジルを交互に並べ、3を回しかける。黒胡椒を振って完成。
みずみずしくジューシーな梨は、食卓のおかずとしても活躍します。
トマト・フレッシュバジルと合わせた梨は、シンプルなオリーブオイルとの相性抜群です。
秋らしい前菜は、火も使わず5分で完成できる簡単レシピですが、見た目も良いのでちょっとしたおもてなしにも最適です。
食塩相当量:0.2g
* * *
梨の自然な甘みを生かして、いつもとはひと味違ったひと皿に。
梨をたくさん貰ったけど食べきれない……、なんて方も、食卓に登場させてみてはいかがでしょうか。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。