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健康

「病院難民」「病院捕虜」にならないためにすべきこと|『その診断を疑え!』

文/鈴木拓也

病院を転々とする「病院難民」が増加するのはなぜ?|『その診断を疑え!』
大病院を渡り歩き、検査と治療を受けているのに、一向に良くならない「病院難民」が急増している。

そう指摘するのは、東京都あきる野市にある池谷医院の池谷敏郎院長。池谷医院には、連日のように全国から「病院難民」が訪れるが、ほとんどの人は池谷院長による「ちょっとした対処」で治っていくという。

名のある病院でもダメだった病気を治してしまう池谷院長だが、「私が大変な名医なのかというと、そうなりたいと願い努力はしていますが、残念ながら特に優れているわけでもありません」と自身を評価する。そして、「病院難民」が生まれる背景には、医療を行う側の問題があると、著書の『その診断を疑え!』で語る。

例えば、本書で最初に取り上げられている「ウソ冷え難民」。足のひどい冷え性で栃木から来院した70代の女性は、汗ばむ季節なのにたくさんの冷え対策グッズをカバンに詰め込んでいた。地元の病院ではいろいろな精密検査をしても問題は発見されず、医師からは「気のせい」と言われたという。

■胃食道逆流症なのに狭心症と診断される例も

池谷院長の診断は、脊柱管狭窄症。軽いものだとMRIでも見つからないが、確かに足が冷えているという自覚症状が伴うことがあるという。池谷医院は、これを「ウソ冷え」と呼び、この症状に合った適切な処置をほどこすことで、軽快させている。
他の実例として、病院では「狭心症の気がある」と言われたが、実は胃食道逆流症という「狭心症もどき難民」や、顔・足がひどくむくんでいるのに腎臓の検査数値は正常ということで病院をたらい回しされたが、実際は甲状腺の機能が低下する橋本病という「むくみ難民」など、的確な診断がされなかったことで、難民化する人たちが挙げられている。

さらに、これ以上にひどいのが「病院捕虜」。1つの医療機関、1人の医師に誤った診断のまま囲い込まれ、かえって症状を悪化した人も後を絶たないという。その中には、緑内障なのにアレルギーと診断されて、あわや失明になりかけた「なんちゃって眼科捕虜」のような深刻な事例も紹介されている。

■背景には「ハートのない医師」の存在が

池谷院長は、病院難民や病院捕虜が増えている背景には、「ハートのない医師」の存在を第一に挙げる。

生身の相手とコミュニケーションをとるのが苦手な「コミュ障」というほどではないものの、同じプロとして疑問を抱きたくなる医師は少なくありません。切る必要のない患者だと、とたんに興味を失ってしまう外科医。胸が痛いと訴える相手に、どこがどういうふうにどんな時間帯に痛むのか、当然すべき確認すらしないで「狭心症の気がある」などとすぐ診断してしまう内科医。検査結果に問題がなければ、もう自分の仕事は終わったと考え、「年齢のせいだからしょうがありませんよ」「気のせいじゃないですか」「更年期障害でしょう」といったひと言で片づけてしまう医師もいます。(本書138pより)

池谷院長自身は、「患者さんのつらさに寄り添い、その訴えにとことん耳を傾ける」ことを治療の第一歩としている。パソコンのカルテばかりみて、患者に向き合わないようでは、病状を特定するヒントを見落としかねないし、そもそも患者とは信頼関係を築けないからだ。たとえ、検査で異常がなかったとしても、結果だけ伝えて終わりにせず、今の症状はなぜ起きているのか、思いつく限りの可能性を考え、1つずつ順を追って説明する。

■患者の側も必要な自助努力

こうして、多くの病院難民が救われているが、困った医師を回避するために患者自身が「患者力」をつけることも大事だと、池谷院長は言う。

まず、大きな病院なら安心という考えを改め、自分のかかりつけ医を持つのが1点。大病院は、高度な専門医療を必要とする患者への対応や緊急医療を主な役目とするため、そこまで重篤ではない症状を訴える患者には、どうしても対応に温度差が生まれる。そこでちょっとしたことでも相談に乗れる、かかりつけ医が重要になる。さらに、(ノートに書き記しておくなど)症状を正しく医師に伝える工夫を怠らず、(食事指導を守っていないといった)都合の悪いことも正直に話すなど、患者の側にもそれなりの努力は必要だとも。終章では、免疫力や血行を良くするセルフケアも掲載されており、患者が医師におんぶにだっこではいけないこともわかる。

もし、複数の病院に通っても症状が良くならず、「病院難民かもしれない」と自覚があるなら、本書を一読する価値は大いにあるだろう。

【今日の健康に良い1冊】
『その診断を疑え!』

http://i-shinsho.shueisha-int.co.jp/kikan/031/

(池谷敏郎著、本体860円+税、集英社インターナショナル)

『その診断を疑え!』
文/鈴木拓也
老舗翻訳会社役員を退任後、フリーライター兼ボードゲーム制作者となる。趣味は散歩で、関西の神社仏閣を巡り歩いたり、南国の海辺をひたすら散策するなど、方々に出没している。

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