新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、時差出勤や大規模イベントの中止など社会的な影響も大きくなっています。医療法人社団SEC新宿駅前クリニック(https://www.shinjyuku-ekimae-clinic.info/)が、成人の男女を対象に「病院選びと診察についての意識調査」を行いました。こういった時だからこそ、自分に何かあった際に安心して受診できる病院選びが大事になってきます。では、病院を選ぶ際に何に気を付ければいいのでしょうか。安心して通える病院の特徴を明らかにしていきましょう。

■内科にかかりつけ医を持つ人は半数以上

「体調を崩したときに受診している、かかりつけの病院や医師はいますか? また、その診療科目は何ですか?(複数選択)」と聞いたところ、風邪などの日常的な体調不良の際に利用する内科が最も多く、治療に通院が必要であったり、定期的な検診を行う歯科も、かかりつけの病院が多い結果となりました。

かかりつけの病院の良い点として、以下のような意見が出ました。

「家族全員がお世話になっているので、一人が受診した際に、他の家族のことも聞いてくれアドバイスをしてくれること」(40代:女性)
「子供が風邪をこじらせて点滴を受けることになったのですが、看護師さんが『お母さんも疲れているから』とベットで休ませてくれた。長引く看病でクタクタになっていたのでとてもありがたかった」(40代:女性)
「歯科で虫歯の治療中、不安障害で気分が悪いことを告げると、先生が少し中断してくれて、親切に声をかけてくれた」(40代:男性)

■体調不良でも2割は自己判断

「体調が悪くなった時に誰に相談しますか?」と聞いたところ、半数以上が身近な家族に相談するという結果になりました。体調不良だけでなく、病院に行く必要があるかどうか、という相談もしているようです。

自己判断という人も2割いますが、自己判断で失敗した経験として、以下のような意見が出ました。
「足の小指にこたつを落としたあと痛みを我慢していたが、1週間後病院を受診すると骨折していた」(50代:女性)
「ただの頭痛かと思っていたら、鼻水? が耳の奥にたまって顔半分に鈍痛が出たとき。早めに医師にかかっていれば薬で対処できたらしいのですが、結局鼓膜を切って吸い出すことになった」(40代:男性)
「腹痛を精神的なものだと思い、ほっておいたら、腎臓の病気だった」(30代:女性)

■4割は自宅や職場近くの病院を中心に選ぶ

「何を基準に病院を選びますか?」と聞いたところ、4割近くの人が通いやすさを重視する結果になりました。体調が悪い時に行くことになるし、通院することも考えると生活圏内がいいという意見が多いようです。提供されるサービスの質という面で、医師・スタッフに関する情報や口コミの評価を重視する人も多くいます。

良いと思う病院の特徴として、以下のような意見が出ました。

「医者が丁寧に説明してくれること。看護師などスタッフの感じの良さ」(40代:女性)
「過剰に混雑しておらず、医師が十分に説明してくれる」(30代:男性)
「よく話を聞いてくれて、その先のリスク・可能性など、色々と考えて情報をくださる先生がいる病院がいいです」(40代:女性)

■医師やスタッフの対応でうんざり

「受診した病院にもう行かないと思ったことはありますか? またその一番の理由は何ですか?」と聞いたところ、6割近くの人が医師やスタッフの対応に不快な思いをした経験があるという結果になりました。体調が悪いタイミングで追い打ちをかけるような対応や出来事があると、この医師や病院に任せられないと感じてしまうようです。

病院に行かなくなった理由として、以下のような意見が出ました。

「自分はかかりつけ医じゃないから~とロクに診察してくれなかった。専門医だから診てもらいに行ったのに最低だと思いました」(40代:女性)
「朝早く受付したのに診察まで二時間以上待った。待合室もめちゃくちゃ混んでいて、座って待てずにかなりきつかった」(30代:女性)
「診断が間違っていた。指を怪我し、病院で縫ってもらったが指が曲がらず、違う病院で診てもらったら腱が切れていた。もう絶対そこにはいかない」(40代:男性)

■今は半数以上が病院に行かないようにしている

「新型肺炎(新型コロナウイルス)が流行していますが、もし今、風邪などに罹ったと思ったら病院に行きますか?」と聞いたところ、新型コロナウイルスの発生に伴い、今病院に行くこと自体がリスクであると認識している人が多い結果となりました。

病院に行かない理由として、以下のような意見が出ました。

「コロナウイルスやインフルエンザ等の感染が怖いので。自分だけでなく、子供にも感染させたくないので」(30代:女性)
「自分が病院で他人に感染させる危険性があるから」(30代:男性)
「確定診断を受けたら、一週間休まないといけないから」(40代:男性)

■医療法人社団SEC新宿駅前クリニックの蓮池林太郎院長の解説

「新型コロナウイルスに関して、日々新しい情報が更新されていることにより、何が正しい情報か混乱している方もいらっしゃるかと思います。そういった場合は、闇雲に情報を集めることを止め、厚生労働省や国立感染症研究所のホームページなど、信用度の高い公的機関の情報を参考にするようにしましょう。
感染対策としては、風邪やインフルエンザと同様に、うがい、手洗い、マスクの着用などが予防になります。特に高齢者や基礎疾患(持病)のある方は公共交通機関や人込みを避けるようにしましょう。また、健康に関することを何でも相談できる、かかりつけの病院や医師を持つと大変便利です。
かかりつけ医を選ぶポイントを具体的に挙げるなら「自宅や職場から30分以内」「病気についてわかりやすく説明してくれる」「紹介状を書いてくれる」の3点が重要です。

***

いかがでしたか? 危機的な状況だからこそ、かかりつけ医の存在が大切になってくるようです。今、かかりつけ医のいない方は、かかりつけ医を選ぶポイントを参考にしながら、信頼関係の築ける医師を探してみてはいかがでしょうか。

調査対象: 成人の男女
実施時期: 2020年2月17日(月)~2020年2月18日(火)
調査手法:インターネット調査
有効回答数:200名(調査)

 

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