
長時間座っているとお尻がズキズキ痛む。
排便のたびに出血して、トイレに行くのが怖い。
そんな「痔」の症状に悩んでいませんか?
痔は、ただの“座りすぎ”や“便秘”が原因と思われがちですが、実は血行不良や冷え、ストレスによるホルモンバランスの乱れも大きく関わっています。
そこで注目されているのが、漢方薬「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」です。
今回は、痔と血流・ホルモンバランスの関係、そして桃核承気湯の特徴やセルフケア方法について解説します。
1.痔はなぜ起こる?

・長時間の座り姿勢や便秘による血流停滞(うっ血)
デスクワークや運転などで座りっぱなしの状態が続くと、肛門周辺の血流が滞りやすくなります。さらに、硬い便をいきんで出そうとすると血管に強い圧力がかかり、腫れや出血に繋がります。
・冷えによって肛門まわりの血管が収縮する
冬はもちろん、夏でも冷房や冷たい飲食で体の中が冷えてしまうと、末端の血管が縮み、うっ血が悪化します。特に女性は冷えやすく、痔に悩む方も少なくありません。
・ストレスや加齢による血管・筋肉の修復力低下
ストレスが溜まると自律神経が乱れ、血管の収縮や腸の動きにも悪影響を与えます。また、加齢によって血管や粘膜の修復が遅くなるため、一度痔になると治りにくくなります。
2.桃核承気湯はどんな方におすすめ?

桃核承気湯は、血の巡りが滞って炎症や腫れが起こる「瘀血(おけつ)」タイプの人によく使われます。特に次のような方に向いています。
- イライラ・怒りっぽく、顔がほてりやすいタイプ
- 便秘気味で、下腹部が張りやすい痔の方
- 生理前・更年期に痔が悪化する女性
血行を促進し、腫れや痛みを抑える作用があるため、「熱っぽくてカッとなりやすい痔」や「炎症を伴う痔」に適しています。
3.桃核承気湯とあわせて行いたいセルフケア

薬だけに頼らず、生活習慣から整えることも大切です。
・肛門周りを温める「座浴」や半身浴
40度前後のぬるめのお湯に5〜10分浸かるだけでも血流が改善され、痛みや腫れが和らぎます。
・硬便を避けるための食事・水分・ストレッチ
水分不足や食物繊維の少ない食事は便を固くします。食後の軽い散歩や骨盤周りのストレッチもおすすめです。
・長時間同じ姿勢を避ける「立つ/歩く習慣」
1時間に一度は立ち上がって体を動かすだけでも血行改善になります。座るときはクッションを使って圧力を和らげましょう。
4.副作用はある? 安心して服用するには?

漢方薬とはいえ、体質に合わない場合は副作用が出ることもあります。
- 体力が極端に低下している/下痢の人は注意
- 胃腸への刺激があるため、空腹時の服用は控えると良い
- 医師・薬剤師に体質の確認をしてもらうのが安心
自己判断で長く飲み続けるのではなく、できればプロに体質をチェックしてもらうのが安全です。
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5.内側から整えて、つらい痔をラクに

痔は一度悪化すると治りにくく、日常生活に大きなストレスを与えます。
しかし、血流や体質の乱れを整えることで、再発しにくい状態をつくることができます。
桃核承気湯は、つらい症状を抑えるだけでなく、「痔になりにくい体づくり」にも役立つ漢方薬です。
痛みや違和感を我慢せず、体の内側からケアを始めてみませんか?
<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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イラスト:にゃたり










