写真・文/矢崎海里
新生姜は収穫されてすぐの、先が紅色で色が薄くてやわらかいものを指します。
一般的な生姜より辛みがおだやかで、みずみずしいのが特徴です。
初夏に流通し、甘酢漬けや紅しょうが、ジンジャーシロップなどに加工できますが、日々のおかずにも取り入れたい食材です。
今回は旬の新生姜を使った、ごはんがすすむおかずを2品ご紹介します。
新生姜入り梅しそえびフライ
【材料】(1人分)
冷凍えび(大) 2尾
新生姜 20g
大葉 2枚
梅肉 小さじ1
小麦粉 小さじ1
溶き卵 1/2個分
乾燥パン粉 大さじ2
揚げ油 適量
【作り方】
1. えびは尾から1節を残して殻をむいて、背わたを取り除く。半分に開いて麺棒で厚みを均等にする。
2.新生姜は棒状に切る。大葉は半分に切る。
3.1に大葉、新生姜、梅肉を挟み、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつける。
4.170℃の揚げ油で4~5分揚げ、油を切って完成。
新生姜をしっかり味わえるよう、スティック状にしてえびに挟んで揚げた、変わりエビフライです。
大葉と梅の味でさっぱりと食べられます。
味付けしてあるので、何もつけずに召し上がってください。
梅肉はチューブタイプのものを使用すると便利です。
具材が挟みやすいよう、えびは開いた後ラップをのせて、上から麺棒で数回往復して厚さを均等にしながら伸ばすと上手に調理できます。
生姜にはジンゲロールという辛み成分が含まれています。
ジンゲロールは加熱するとショウガオールに変化して、体を温める効果があります。
また加熱することで風味や甘みが増すので、味付けが控えめでもおいしく食べられますよ。
食塩相当量:1.6g
たっぷり新生姜の生姜焼き
【材料】(1人分)
豚こま肉 100g
小麦粉 小さじ1
玉ねぎ 1/4個
新生姜 1かけ
焼き肉のたれ 大さじ1
サラダ油 適量
【作り方】
1.玉ねぎは薄切りにする。新生姜は半分をみじん切りに、半分はすりおろす。
2.豚こま肉に小麦粉をまぶす。
3.サラダ油を熱したフライパンに2と玉ねぎ、みじん切りの生姜を入れ、中火で炒める。
4.豚肉に火が通ったら焼き肉のたれ、すりおろした生姜を加える。
5.たれが絡んだら火を止め、うつわに盛り付けて完成。
みじん切りとすりおろし、2種類の新生姜をたっぷり使用した生姜焼きです。
みじん切りの生姜を入れることで、噛んだときの食感や風味も楽しめます。
味付けは焼き肉のたれのみで簡単に調理できますよ。
生姜を加熱することで生産されるショウガオールは、胃酸の分泌を促進し、消化吸収を助ける働きがあります。
生姜の風味もアクセントになり、暑さで食欲がないときにもおすすめの食材です。
食塩相当量:1.6g
* * *
柔らかい新生姜は串揚げや佃煮、炊き込みご飯などもおすすめです。
店頭で見かけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。