1年中手に入るパセリですが、3月~4月に旬を迎える野菜です。
添え物としても多く使用されますが、実は栄養満点。
ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で香りもよいので、この時期ぜひ味わって欲しい野菜のひとつです。
今回は手軽に作ることができ、色々な料理に活用できるパセリバターの作り方と、おすすめの減塩レシピをご紹介します。
パセリバターの作り方
【材料】
パセリの葉 10g
無塩バター 50g
にんにくみじん切り 小さじ1/2
塩 小さじ1/3
胡椒 少々
【作り方】
1.バターは適当な大きさに切り、室温で柔らかくする。
2.パセリの葉はフードプロセッサーまたは包丁でみじん切りにする。
3.ボウルに材料を入れ、泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。
4.ラップに楕円状に包み、冷蔵庫で冷やしたら完成。
たっぷりのパセリを使い、にんにくの香りが効いたパセリバターはフランス料理で用いられています。
そのままパンに塗ったり、炒め油の代わりに使ったりと大活躍します。
パセリが余ってしまったときの大量消費レシピとしてもおすすめです。
今回はこのパセリバターを使った、鮭のパセリバターソースのレシピをご紹介します。
食塩相当量:10gあたり0.3g
鮭のパセリバターソース
【材料】(1人分)
生鮭 一切れ
小麦粉 大さじ1/2
サラダ油 小さじ1
パセリバター 15g
白ワイン 小さじ1
【作り方】
1.鮭に小麦粉をまぶし、サラダ油を熱したフライパンで両面こんがり焼き、取り出す。
2.フライパンにパセリバターを入れ、弱火で加熱する。
3.バターが溶けたら白ワインを加え、数分加熱しアルコールを飛ばし、火を止める。
4.1の上に3のソースをかけ、完成。
カリッと焼いた鮭にパセリバターソースが絡む一品です。
ソースはどんな食材にも活用できます。
パセリはとにかく栄養価の高い野菜です。
100gあたりビタミンAは1日の推奨量の2/3以上、ビタミンK、ビタミンCは1日分以上摂取できます。
そのほか不足しがちな鉄分、カルシウム、葉酸、食物繊維などもしっかり補えます。
パセリ100gを食べるのは難しいですが、少量でも普段不足しがちな栄養を補うことができます。
食塩相当量:0.7g
鶏肉のパセリパン粉焼き
【材料】(1人分)
鶏もも肉 150g
★パセリ 5g
★パン粉 大さじ3
★胡椒 少々
★粉チーズ 大さじ1/2
マヨネーズ 小さじ1
粒マスタード 小さじ1/2
オリーブオイル 大さじ2
【作り方】
1.パセリはみじん切りにし、★の材料と混ぜておく。
2.鶏もも肉は観音開きにし、包丁の背で叩いて厚さを均一にする。
3.マヨネーズと粒マスタードを混ぜ、2の全面に塗る。
4.3に1をまぶし、オリーブオイルを熱したフライパンで皮目から中火で焼く。
5.きつね色になったら裏返し、弱火にしてもう片面を焼く。
6.うつわに盛り、完成。
ボリュームのある鶏もも肉のパン粉焼きは、最初に観音開きにして薄くするのがポイントです。
火が通りにくい鶏肉も、このひと手間でパン粉を焦がさず中までしっかり火を通すことができます。
鶏肉にはマスタードとマヨネーズで下味をつけながら、パン粉が付きやすくしています。
乾燥パセリが多く出回っていますが、生のパセリの風味は別格。
粉チーズと合わせて風味とコクを楽しむことができます。
パセリは余分な塩分を体外に排出するはたらきのある、カリウムも豊富に含まれています。
含有量は野菜の中でもトップクラス。
そのままだと食べにくいパセリも、刻んで混ぜれば食べやすくなりますよ。
食塩相当量:0.9g
* * *
パセリが余ってしまったときはグラスなどに水を入れ挿し、ポリ袋をかぶせることで乾燥から守り、長持ちします。
冷蔵庫で保存し、こまめに水を交換して下さいね。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。