これからの季節に旬を迎えるやまのいも。
やまのいもには一般的な長芋や、肉質のよい大和芋、粘りの強い自然薯などがあります。
生食できる珍しい芋類で、そのままシャキシャキ食感、焼いてホクホク食感などさまざまな楽しみ方があります。
その中でも、今回はすりおろした「とろろ」を使った、ふわとろ感とネバネバ食感を楽しめる減塩レシピを2品ご紹介します。
ぶりのとろろわさびソース
【材料】(1人分)
ぶり 1切れ
酒 大さじ1
片栗粉 大さじ1/2
長芋 40g
白だし 小さじ1
わさび お好みで
サラダ油 小さじ1/2
【作り方】
1.ぶりは酒をまぶし10分ほど置き、水気を拭き取る。
2.長芋はすりおろし、白だしを混ぜる。
3.1に片栗粉をまぶし、サラダ油を熱したフライパンで両面カリッと焼く。
とろろの白い色を生かせるよう、醤油やめんつゆではなく、白だしで味付けするのがポイントです。
片栗粉をはたいて焼いたシンプルなぶりに、濃いめのとろろソースがよく絡みます。
わさびの辛味と風味も減塩ポイントです。
すりおろした長芋はとろろごはんやお好み焼き、汁物など料理に幅広く活用できます。
少量作るのは面倒ですが、まとめてすりおろしておけば冷凍保存も可能。
小分けにして冷凍しておけば、使いたいときにいつでも少量使うことができますよ。
食塩相当量:0.5g
海老ととろろの大葉春巻き
【材料】(1人分)
むき海老 40g
長芋 50g
大葉 4枚
春巻きの皮 2枚
めんつゆ(3倍濃縮) 小さじ1
サラダ油 大さじ1
【作り方】
1.海老は2~3等分に切り分ける。大葉は半分に切る。春巻きの皮は対角線で半分に切る。
2.長芋はすりおろし、めんつゆと混ぜる。
3.春巻きの皮の三角形の尖っている方を上にして置き、大葉、長芋、海老をのせる。
4.両端から折りたたみ巻き、巻き終わりに水溶き片栗粉(分量外)を塗って留める。
5.フライパンにサラダ油を熱し、3を両面きつね色になるまで揚げ焼きにする。
6.油を切り、うつわに並べ完成。
ふわとろの長芋が楽しい春巻きです。
揚げなくても、油で焼くことでパリッとした食感に。
たくさん作って冷凍保存するのもおすすめです。
やまのいもには、でんぷん分解酵素が含まれています。
やまのいものでんぷんは、一部が消化されやすい形となっています。
そのため、生で食べても胃もたれしない珍しい芋類です。
でんぷん分解酵素を豊富に含んでいることから「とろろ麦飯は何杯食べても腹を壊さない」と言われており、胃腸のはたらきをサポートします。
食塩相当量:0.9g
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やまのいもの種類により、味わいもさまざま。
旬のこの時期は色々な品種が流通しているので、食感や粘り気の違いを楽しんでみて下さいね。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。