淹れ方ひとつで味わいが異なるのが日本茶。茶葉に合わせた淹れ方のコツを、東京の気鋭店で訊いた。
煎茶
ナカムラティーライフストア(東京・蔵前)
70~75度のお湯で1分が基本。茶葉の風味の違いを楽しむ

【抽出温度 70~75度】
お湯100㏄弱に対して茶葉3gが基本。茶碗が複数のときは濃度が均一になるように順に注ぎ、ひとつの場合は3~4回に分けて注ぐのがコツ。
静岡県藤枝市にある無農薬有機栽培の茶農家・中村家のお茶を扱う店舗として5年前に開業。煎茶は力強いコクがあるもの、バランスの取れたもの、すっきりと飲みやすいものの3種類があり、それぞれ収穫する畑が異なる。茶葉はすべて「やぶきた」品種だが、畑や収穫時期、加工の違いで味の個性があることを、店主の西形圭吾さん(39歳)が丁寧に淹れるお茶で確かめることができる。
「お茶に親しみたいという若い方に基本の淹れ方を指南しています」と話す西形さん。70~75度のお湯で1分、茶処・静岡が誇る煎茶の旨味が楽しめる。

70~75度のお湯で、抽出時間は1分。

茶葉は「Organic SenchaGarden No.02」100g 1400円。

店内に置かれた茶香炉からは心安らぐお茶の香りが満ちる。お茶缶などの包装はデザイナーでもある西形さんの手による。

茶葉のほか急須などの道具も販売。
●ナカムラティーライフストア 東京都台東区蔵前4-20-4 電話:03・5843・8744 営業時間:12時~19時 定休日:月曜 取り寄せはオンラインショップ(※https://teanakamura.thebase.in)で。

都営浅草線・大江戸線蔵前駅から徒歩約3分
抹茶
THE MATCHA TOKYO(東京・表参道)
まるごと服す抹茶こそ有機栽培茶を。夏は牛乳を加えて「ラテ」も美味

【抽出温度 80度】
深みのある味わいの抹茶「KYOTO UJI」480円、手前は抹茶ペカンナッツショコラを付けたチョコレートセット(別途250円)。この抹茶は20g 2700円で販売。

1.茶漉しで抹茶のきめを整える。抹茶に小さじの背面を当てて漉すとダマがつぶれる。

2.抹茶2.5gに80度の湯140ccを注ぐ。雑味がない軟水のミネラルウォーターが良い。

3.縦に大きく茶筅を動かし抹茶が泡立ってきたら、表面を撫でるようにM字状に動かす。
抹茶の様々な味わいを楽しめる店として2年前に開業。京都府宇治と、鹿児島県霧島にあるふたつの農園と提携し、同店専用に有機栽培した一番茶のみを丁寧に手摘みし、石臼碾きにした稀少な抹茶数種を独自に調合。旨味や渋みがしっかりとした宇治産はストレートで、濃厚な味わいと濃い色味が特徴の霧島産は、牛乳などを加えるラテで楽しめる。
「きめ細かな泡立ちの抹茶は口あたりが良く、風味豊かで甘みを感じます。点てる前に抹茶を篩うひと手間が肝心です」と、代表の長田昌宏さん(50歳)は話す。
有機JAS認証の抹茶は店内で味わうほか、購入もできる。

抹茶にシロップ、氷、牛乳を静かに注ぎ層にした、冷たい「MATCHA LATTE」570円。抹茶クッキーは8個580円で販売。

●THE MATCHA TOKYO 東京都渋谷区神宮前6-6-6 電話:050・5435・1201 営業時間:11時~20時(最終注文19時45分) 定休日:不定 22席。取り寄せはオンラインショップ(※https://shop.the-matcha.tokyo)で。

東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前〈原宿〉駅から徒歩約2分
●掲載店の営業時間、休業日は変更になる場合があります。
※取材・文/関屋淳子、田喜知久美 撮影/宮地 工 この記事は『サライ』本誌2020年7月号より転載しました。

『サライ』7月号では、古来より日本人の健康を支えてきた「お茶」を大特集。健康のためにも、役立つ内容満載です。
