食中酒として万能なロゼ。チャーミングな甘酸っぱさ、ドライな味の3本は、幅広い料理を受け止め、一本通して気軽に楽しめる。

魚料理にぜひ合わせてほしい
ヴァン・ド・フランツ・ロゼ 2021
フランツ・ソーモン(フランス/ロワール)
2002年からナチュラルワイン造りを始めた当主のフランツ・ソーモン氏。7か月間発酵、熟成させたロゼはサーモンピンクの色合いに、チェリーやアセロラのような香りとほのかな甘み。すっきりとしてドライな飲み口は魚料理を引き立てる。渋みや旨味も感じられ、薬味たっぷりの冷しゃぶや野菜料理にも寄り添う。
(1)タナ(2)13.5%(3)3190円(4)ディオニー
まるで、もぎたてのフルーツ!
ローザ 2023
アレキサンダー・コピッチ(オーストリア/ブルゲンラント)
オーストリアの注目産地で、500年以上ナチュラルな手法で醸造するワイナリー。少し濁りのあるロゼ色から柑橘やアセロラ、ベリー系の香りが広がり、時間とともに果実味が増す。心地いい酸味があり、夏の定番に最適。
(1)ツヴァイゲルト、ブラウフレンキッシュ、ザンクトラウレント、ピノ・ノワール、シラー(2)12%(3)3850円(4)日本グランドシャンパーニュ
陽気で親しみやすいきれいな酸の食中酒
ジャンドン・ロザート 2023
イル・ファルネート(イタリア/エミリア・ロマーニャ)
陽気なラベルにたがわず、誰にも親しみやすい果実味でスルスル飲める心地よさ。きれいな酸味と旨味が広がり、野菜から肉料理までを一手に引き受ける。当主のベルトーニ氏が掲げるのは「日常を感じるワイン」。イタリアにおけるナチュラルワインの先駆者でもある。
(1)ランブルスコ・サラミーノ、スペルゴラ(2)12%(3)2475円(4)エヴィーノ
※ワインのデータは、(1)品種 (2)アルコール度数 (3)価格 (4)インポーター。
※掲載価格は酒販店希望小売価格(税込み)。ワインは在庫切れや、価格が変更になることがあります。
※本誌9月号80ページ掲載「全国、気鋭のワインショップ10軒」に「家飲みワインの新定番」の推薦を募った中から、編集部が試飲してセレクトしました。
取材・文/石出和香子 撮影/甲斐寛代












